明石家さんまもアメフトの危険タックル問題に参戦だ。5月26日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」で、さんまは「アメリカではああいうレイトタックルをした場合はQBを守るために、あの場でケンカになってないとおかしいんですよ。守らなきゃいけないから。それがチームメイト」との見解を説明。そのうえで「あの現場でケンカになってなきゃ。あの時にケンカになってないのがオレは不思議で」と指摘したのである。
そのさんまは米プロフットボールNFLのファンを公言しており、その知識と経験を踏まえての発言かと思いきや、当のアメフトファンからはこの発言に大ブーイングが巻き起こっているというのだ。アメフトに詳しいスポーツライターが憤慨した様子で語る。
「正直、『何大ウソ言ってるんだ!』という気持ちです。さんまの話を聞いたリスナーはおそらく、野球における乱闘シーンのような場面を思い描いたはず。しかしアメフトでは反則の当事者同士による小競り合いはあるものの、チームメイトが集まってのケンカなんてほとんどあり得ません。生活の懸かっているプロのNFLでも年に何回かあるかないかという程度で、大学フットボールではなおさら起こりえないのです。アメフトは肉体がぶつかり合うコンタクトスポーツなので、暴力行為に関しては厳しい姿勢で臨んでいます。もし試合中にケンカや乱闘になったら退場処分になるのは確実で、後から所属チームや連盟による処分さえありえます。ともかくアメフトについて適当なウソはついてもらいたくないですね」
そのさんまに対しては20年以上前にも、アメフトファンからのブーイングが浴びせられていたことがあるという。
「さんまは90年代に何度か、日本テレビのNFL中継にゲスト出演していました。しかし選手やルールについては不勉強でしたし、自分のひいきチームが敗色濃厚になると『もう見るのやめた!』と言い放ち、ファンを激怒させていたものです、さらにはサッカーでも『だいたいオレ、Jリーグ見ぃへんからね』と言ってファンを激怒させたり、2011年12月にはクラブワールドカップで優勝たバルセロナのリオネル・メッシ選手に『老後はどうしはるんですか?』と質問して本人を怒らせた“前科”も。お笑い界では重鎮かもしれませんが、スポーツに関しては的外れな発言を控えてほしいと願っているファンは少なくありません」(前出・スポーツライター)
もっともさんまの発言を真に受けているリスナーは少なかったのではないだろうか。
(金田麻有)