平昌五輪・フィギュアスケートの女子シングルで金メダルを獲得したロシアのアリーナ・ザギトワ選手。秋田犬が欲しいという声に応え、日本の秋田犬保存会がザギトワ選手に秋田犬を贈呈。マサルと名付けたことが話題となり、5月26日に、モスクワでにぎにぎしく贈呈式も行われた。そして彼女の故郷では、さらなる「金メダルのご褒美」も手にしていたという。
「ザギトワ選手は、ロシア連邦の22の共和国の1つであるウドムルト共和国の出身。ウドムルトは銃の設計で有名なカラシニコフなど兵器の製造などでは知られていますが、世界的に活躍する有名人をあまり輩出しておらず、ザギトワ選手の金メダルはまさに快挙。先日、ウドムルトに凱旋帰国すると空港ではプラカードを掲げる人々やたくさんの報道陣の出迎えを受け大歓迎されました」(女性誌記者)
ザギトワ選手を待っていたのは熱烈な歓迎だけではなかった。
「知事みずからザギトワ選手に金メダルのご褒美として、4ベッドルームのマンションの鍵をプレゼントしたんです。もともとザギトワ選手は、もっと大きなお家が欲しいと願っていたといい、それを知って用意されたプレゼントだったといいます」(前出・女性誌記者)
ザギトワ選手はこの授与に当たり、すぐに家を両親にプレゼントする許可をもらったのだそうだ。
12歳の時にユリア・リプニツカヤ選手のソチ五輪での活躍を見てスケートを始め、エテリ・トゥトベリーゼコーチの門を叩いたザギトワ選手。しかし、すぐに弟子入りが許されたわけではない。再度門を叩いて入門を許されてからも厳しい指導を受け、モスクワの祖母のもとに寄宿しながら苦労を重ねて、徐々にジュニアの大会で頭角を現し、平昌五輪の金メダルはやっとつかんだ栄光だったのだ。そんな苦労人だけに、両親への感謝の気持ちも人一倍なのだろう。
(芝公子)