藤浪晋太郎が44日ぶりの一軍マウンドを勝利で飾ることができなかった。しかも、その敗戦ゲーム後、金本知憲監督はそのまま二軍落ちさせると言い放った。
「変化球を多く織りまぜ、必死に投げていたんですが…。5回3分の1を投げ、四球は3。ノーコン病も一時期よりはずっと良くなってきました」(球界関係者)
気になる情報も聞かれた。藤浪再生を託された二軍首脳陣はこの埼玉西武戦のマウンド(6月3日)にかなり期待していたという。一軍帯同はもちろん、先発ローテーションに復帰すると見ていたそうだ。ということは、藤浪は二軍で鍛え直した成果を一つも出せなかったようだ。藤浪は二軍戦3試合に先発し、結果を出している。特に24日のオリックス戦ではストライク先行で、7回無失点3四球にまとめてみせた。こうした二軍でのハツラツさから「コワイ金本監督がいないからでは?」と、勘繰る声も聞かれた。
「藤浪が二軍で投げると、金本監督に報告が上がっていました。24日の無失点投球を聞かされた時、『下ではいいんだから。(昇格は)難しいわな』と渋い表情を返していました。一軍マウンドで結果を出せない藤浪にいらだっていたというか…」(前出・球界関係者)
対戦した二軍チームも藤浪の潜在能力を認めていた。とくに2度目の二軍先発で対戦したソフトバンクは「素材はピカイチ」とも称賛していたそうだ。
「今回の二軍降格には批判的な声も多く出てきます」(スポーツ紙記者)
本当に金本監督と相性がよろしくないのなら、パ・リーグ球団が大型トレードを仕掛けてくるかもしれない。
(スポーツライター・飯山満)