平昌五輪では後輩のアリーナ・ザギトワ選手に敗れ銀メダルに終わったが、それでもその実力に疑いの余地はないエフゲニア・メドベージェワ選手。今シーズン、羽生結弦選手が師事するブライアン・オーサーコーチの元に練習拠点を移したことが話題だが、ここにきてその“フィギュア選手の虎の穴”とも言えるカナダの「クリケットクラブ」で学ぶ選手の顔ぶれが、一段と華やかになってきている。
「男子では世界No.1の座を不動のものにした羽生結弦選手はもちろん、平昌五輪銅メダリストのハビエル・フェルナンデス選手、さらに、五輪では惜しくも表彰台に乗れなかったものの4位入賞のボーヤン・ジン選手、演技構成点で定評のあるジェイソン・ブラウン選手、将来を期待されている韓国のチャ・ジュンファン選手、女子では16‐17シーズンの世界選手権で銅メダルをとったガブリエル・デールマン選手など、トップクラスの選手が勢ぞろいしているんです」(スポーツライター)
スケートファンならおなじみの選手ばかりなだけに、ファンの間では「このメンバーでアイスショーができる」「こんなにトップ選手ばかりなら練習だけでも見応えがありそう」という声も飛び交っているという。気になるのは、こんなにたくさんのトップ選手に、オーサーコーチの目が行き届くのかという点だ。
「オーサーコーチはチーム制を取っており、どの選手にも付きっきりでオーサーコーチが見ることはなく、それぞれの選手に合わせたプログラムを分担して見ていくんです。過去には著書で、たくさんの選手からオファーがあり、すべてを受けていると自分が見きれないので厳選するようにした、と語っていました。それでも今では、これだけ多くのトップ選手の面倒を見ているわけですから、チームの体制もさらにパワーアップしてきたということなのでしょう」(前出・スポーツライター)
オーサーコーチの指導で、トップ選手たちがどう変貌していくのか楽しみだ。
(芝公子)