「私はドン・ファンの都合のいい女だったんです。『おい、来いよ』って電話で呼び出されることが多かった」
と振り返るのは、大阪在住のMさん。野崎氏の“最後のオンナ”だった女性だ。長澤まさみ似の男好きするルックスで、たびたび野崎氏の自宅にも訪れる関係だった。Mさんが回想する。
「タクシーで野崎さんのところへ、と言うと『紀州のドン・ファンですか?』って運転手さんに言われてねえ。4000人の女に30億円貢いだことになっているので、『私は4001人目の女です』って、笑って話したものです。野崎さんの家政婦のXさんとも仲がよかったんです。当時、彼女は日給が1万円とこぼしていたので、色を付けてやってほしいと社長に進言したのは私です」
当然ながら、男女の関係でもあったMさん。セックスの相性もバッチリで、野崎氏との結婚を意識したこともあった。
「私は社長のイカセ方を知っていたんです。アソコの根元をしごいてやるとムクムクと松茸が生えてくるんですよ。社長はおフェラが大好きでして、私の髪を両手でつかんでグイグイと押してきます。私もそんなプレイが大好きなので一緒にイクことができました。それに加えて、私のアソコをうれしそうに徹底的に舐め回してくれました。ベッドでは最高の友でしたね」
だが、野崎氏は最後までMさんに求婚することはなかった。Mさんが寂しそうに振り返る。
「社長は毎朝、『おい、この売春婦。昨日は何人の男とやったんだ?』という電話をかけてきていました。結局、悪口を言える女というのが、私しかいなかったんでしょう。愛犬のイブちゃんも私になついていたのに‥‥。私は求婚されたら受け入れる気持ちになっていたんです。社長の会社の従業員さんとも仲がよく、たびたび電話をもらっていましたから」
こうした華やかな痴情関係が今回の事件とつながるか否かは、今後の捜査を待つことになる。だが、取材した元交際女性はいずれも野崎氏と覚醒剤の接点について「ありえない」と一蹴。
一方、和歌山県警は野崎氏の死の1カ月ほど前に急死した愛犬の墓を掘り起こし、体内から覚醒剤などの“遺留品”が出ないかどうかを慎重に捜査しているが、動機を含め謎は深まるばかりだ。Mさんが続ける。
「警察からはまだ連絡がありませんが、社長の携帯電話の履歴には私の番号が残っているはずです。社長の交遊関係は知っていますので、全てしゃべるつもりです。犯人が早く捕まってくれる日を、首を長くして待っています」
希代のドン・ファンの死の衝撃は、まだまだ収まりそうもない。