西野朗監督率いるサッカー日本代表が6月12日、ロシアW杯開幕前の最後の強化試合パラグアイ戦に臨み、4-2で快勝した。
どれだけドン底に陥ろうとも、声を枯らして応援し続けたサポーターの熱意に応えるかのような美しい勝利だった。前半32分には華麗な先制点を奪われ、半ばあきらめムードとも言えるような雰囲気に包まれた西野ジャパンだったが、後半にまさかの4ゴールを荒稼ぎし、一気に大逆転。テクニシャンタイプの乾貴士と香川真司がそれぞれゴールを決め、最後の最後で絶妙なコンビネーションとパフォーマンスをお披露目した格好となった。
そして、南米の雄であるパラグアイを粉砕した快勝劇に賞賛の言葉を投げかけているのは何も日本人だけではない。スペインの首都を本拠とする日刊の大手スポーツ紙である「MARCA」紙も日本vsパラグアイの一戦に言及。
〈前半を1点のビハインドで折り返した西野監督が、休憩中にロッカールームで選手たちにどんなスピーチをしたのかはわからないが、明らかに後半の日本代表は別チームだった〉
と綴り、逆転のノロシをあげた香川と乾のプレイについては、
〈この2人の素晴らしいコンビネーションが日本に多くをもたらした。逆転劇は香川と乾のおかげだろう。香川のアシストから乾は2つのパーフェクトなシュートを決めてしまったのだ〉
などと饒舌だ。
目の肥えたスペイン紙までをもうならせたサムライブルーの豪快な逆転劇。もちろん最も重要なのは、いよいよ6月19日に迫ったロシアW杯初戦のコロンビア戦だ。この勢いを何とか継続させてもらいたいものだ。
(ジェイコヴ)