サッカーW杯・ロシア大会が開幕し、連日テレビで中継が行われている。勝敗の行方と同時に気になるのがテレビの解説だ。これまでにも松木安太郎氏の解説が「うるさい」「見たまんま言うな」とサポーターから激しく批判されたこともある。今大会、最も注目を集めたのがガイナーレ鳥取のGMを務める元日本代表の岡野雅行氏だ。
まずガイナーレ鳥取のHPに岡野氏が解説を務めるとのニュースが掲載されると、「岡野が解説なんてできるのか?」「ちゃんとしゃべれるのか心配でたまらない」という声が上がった。
「岡野氏は“野人”のニックネームで知られています。ケガの治りが早かったことから浦和レッズのチームメイトがつけたわけですが、戦術理解も野人レベル(笑)。解説が得意なタイプではありません。ガイナーレ鳥取のGMに、岡野氏を起用すると発表した時は『鳥取は本気か』『岡野のことを知らないのでは?』という声が出たほど。古くからのサッカーファンはそれを知っているため、心配の声が上がったんです」(スポーツライター)
岡野氏の解説デビューは6月15日放送の「モロッコ対イラン戦」(NHK)。結論から言えば、ファンの不安が的中した。
「一生懸命解説しようとしているのはわかるんですが、あまりに語彙が少なすぎました。実況から話を振られても『選手は集中している』『ここは集中したい』と『集中』ばかり(笑)。戦術的な解説はほとんどありませんでしたね」(前出・スポーツライター)
もっともこの時の放送は“デビュー戦”であることに加えて、岡野氏にとって気になることがあったため、うまくできなかったと擁護する声もある。
「この放送で岡野氏は現地解説を務め、スタジオ解説は元日本代表の森岡隆三氏が担当しました。ところが、実は森岡氏は昨シーズンからガイナーレ鳥取の監督に就任したものの、成績不振で今年の6月に解任されたばかりなんです。自分が解任した森岡氏がスタジオ解説ではさぞやりづらかったことでしょう(笑)」(スポーツ紙記者)
6月19日の「日本対コロンビア戦」(NHK)でも解説を担当。だが、岡田武史元日本代表監督や早野宏史サッカー解説者と豪華な顔ぶれだったこともあり、しゃべる機会は少なく、その実力もあまりわからなかった。そんな岡野氏は6月26日の「ナイジェリア対アルゼンチン」、28日の「イングランド対ベルギー」でも解説を担当する予定。迷解説が飛び出すか注目だ。