連日の熱戦で、サッカーのW杯ロシア大会も最高潮。我らが日本代表はコロンビアにリベンジし、アフリカのタレント軍団セネガルにも驚異の粘りでドロー。勝ち点4で決勝トーナメント進出に王手。残すは日本時間28日木曜23時キックオフとなるポーランド戦を残すのみ。ここで引き分け以上ならみごとベスト16入りを果たす。
「日本の勢いは増すばかり。会場もホームのような雰囲気になるはずですし、2連敗でグループリーグ(以下=GL)敗退の決まったポーランドが相手ということで、今回は決勝トーナメント確定のようなムードもあります。確かに、日本への追い風が強いように思いますが、一部で言われているポーランドの底力には警戒が必要でしょう」(週刊誌スポーツ担当記者)
というのも、日本がW杯初出場を果たした1998年のフランス大会以降、GL3戦目ですでに敗退が決まった国が進出可能性のある国を撃破した例は18戦中3試合しかない。そのうちの1つが2002年日韓大会のポーランドだ。そしてポーランドは、06年ドイツ大会でも敗退国同士の消化試合で快勝。つまり、敗退が決まったあと2戦2勝の勝率10割で、これは世界中でポーランドだけなのである。
「優勝候補と期待された試合では、得点力不足で国民を失望させ、注目度が大幅に下がった敗退後には本来の力を発揮する国ですね。このメンタルは確かに不気味ですし、すでにいくつか報道も出ています。ところが、これに加えて2つ目。セネガルが日本のベスト16進出の足かせになるのでは?とコアなサッカーファンが心配しています」(前出・スポーツ担当記者)
2戦目で対戦したセネガルは02年の日韓大会以来の出場。その日韓大会でも今回同様、初戦で欧州の優勝候補フランスを撃破。2戦目で勝てばGL突破のところ、やはり今回と同じく引き分け。ラストの3戦目では南米の強豪ウルグアイと激しい撃ち合いの末、3-3で引き分け。勝ち点5でベスト16に進出した。今回も3戦目が南米のコロンビア。日本はたとえポーランドに負けても、この試合でセネガルが勝てばベスト16進出が決まるが、もしも点の取り合いで引き分けになろうものなら、得失点差で日本がコロンビアを下回る可能性が高い。そうなると、まさかのGL敗退という地獄を見ることになる。この妙な歴史の繰り返し感が、コアなファンを恐れさせているのだという。
「それでも、日韓大会でもセネガルと2戦目で引き分けたデンマークが当時、1位通過してますし、今回の会場となるボルゴグラードは25日も気温35度まで上がる真夏の暑さ。暑さに強いアジアの国に比べ、北欧のポーランドにはとてもつらい条件です。正直いって、くだらない過去のデータなど気にならないぐらい、勝つ条件は整ってます」(前出・スポーツ担当記者)
28日の深夜は日本中で歓喜の雄たけびが聞かれそうだ。