ロシアW杯決勝トーナメント1回戦の日本代表vsベルギー代表の一戦を中継した韓国公共放送の解説者に対し、“著しく中立性を欠く”として母国でも大きな非難が浴びせられている。
日本は7月3日、強豪ベルギーを相手に後半に立て続けに2点を奪う荒技をやってのけ、ベスト8進出の可能性がチラついたものの、最後には怒涛のカウンター攻撃からトドメを刺され、2-3という惜敗に終わっていた。
アジアサッカー界の二大盟主としてしのぎを削り合ってきた日韓のライバル関係はもはや周知の通りではあるが、この熱戦を韓国内で放送していた韓国公営放送“KBS”のハン・ジュンヒ解説員によるアツすぎるコメントは大きな波紋を呼ぶことに。彼は、ベルギーのナセル・シャドリが日本の希望を打ち砕く3点目を決めた瞬間に、「シャドリよ! ありがとう! 君のピッチ投入には当初疑問を感じていたが、私が間違っていたよ。感謝の意を表して謝罪します」と発言。日本の敗北を望んでいるかのような解説となり、日本だけでなく、韓国内からもクレームが続出している。
「日本が試合に負けて韓国のネットユーザーが大盛り上がりする、という流れは散見される現象ではありますが、さすがに公共放送の解説者がこれをやってしまったということで、韓国のネット上でも『もっと中立性を保って伝えるべき』との声が相次ぎました。韓国代表は惜しくも今回のW杯ではグループステージ敗退という結果に終わっていたことも、このような偏向解説を生んでしまう要因となってしまったのかもしれませんが…」(スポーツライター)
韓国の“中央日報”や“国民日報”といったメディアは今回の解説者による暴走を失態として報じているものの、一部ファンから件のハン・ジュンヒによる解説を賞賛する声が上がっているのも事実だという。やはり今後も、「日韓のライバル関係」は継続していくことになりそうだ。
(木村慎吾)