スポーツ

日大問題で設立加速する「日本版NCAA」に懸念される“金儲け主義”バッコ!

 日大アメフト部の危険タックル問題が思わぬ方向に向かっている。再発防止のため、文科省やスポーツ庁なども強い関心を示している中、大阪府ハンドボール男子の高校生大会で、ヒジ打ちなど反則が行われた新たな事件も発覚した。「日大に続いて、高校生大会でも」となれば、制度改革を検討しければならないだろう。

「数年前から政府は『学生スポーツ』についていろいろと調査していたんです。一連の事件を契機に一気に動き出すかもしれません」(政治部記者)

 水面下での調査を続けてきたプロジェクトとは、「日本版NCAA」の立ち上げだ。競技、学校を問わず、すべての学生スポーツの大会を一括管理する。監督、コーチもライセンス制とし、行き過ぎた指導を許さない…。暴力指導、勝利至上主義を排除する良策となりそうだが、政府の狙いはそれだけではなかった。

「スポーツ庁の鈴木大地長官が野球の東京六大学戦を視察したこともありました。政府は学生スポーツの熱気、関心の高さはビジネスになると見ています」(前出・政治部記者)

 真の狙いは、高校野球だという。夏の甲子園大会は約350億円の経済効果があるとされ、すべての学生スポーツをビジネスとして確立させれば、新たな産業となる。しかし、学生スポーツの大会はボランティアによって成り立っている部分も多く、教育現場としてのアマチュアリズムを支えてきた。日大の危険タックルの再発防止は重要だが、そのドサクサで“金儲け”にすり替えられなければいいのだが…。

(スポーツライター・飯山満)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
3
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
4
これも「ラヴィット!」効果…TBS田村真子アナ「中日×巨人で始球式」に続く「次に登板するアナウンサー」
5
日本人に大打撃!タイ政府「外国人締め出し」で長期滞在とビザ取得が困難に…そして口座凍結まで