遠山景織子や岡本綾など、代々、透明感あふれる美少女がキャラクターを務めてきた「南アルプスの天然水」(サントリー)のシリーズだが、ここはあえて2007年の多部未華子を激推し。
「彼女ならではの透明感がありながら、これまでの少女たちと違う個性的な演技力に目を見張りました」(美少女研究家・高倉文紀氏)
通学のバスを待つ停留所の前で、片足を大きく上げてダンスの1人レッスン。そこにバスが到着し、恥じらいながら乗り込み、天然水を口にする。野郎たちの「もしかしたら、チラリするのでは?」という妄想力も大いに刺激した。
禁断の描写となったのは、デビュー間もない石原さとみだ。その商品はグリコの「ポッキー」で、70年代の山口百恵から続くアイドルCMの王者的存在。
そこに05年に参入したのが石原さとみだ。まだ女子高生ということで、制服姿での登場となるが、まさか、夜の合コンで定番だった「ポッキーゲーム」がお茶の間に流れようとは…。
CMのシリーズタイトルも「ついにファーストキス篇」「冷やしてポッキーゲーム篇」と刺激的で、あわや、石原のプルプル唇が奪われてしまうのかとドキドキ感をもたらす傑作であった。
姉妹そろっての制服姿がまばゆかったのは、15年の広瀬すず&アリスの「ビタミン炭酸MATCH」(大塚食品)だ。江口寿史のイラストとのハーモニーも秀逸で、高い評価を受けた。
「アリス19歳、すず15歳。旬の2人の掟破りのW制服を見られた奇跡の瞬間! 4歳差の2人が同じ制服を着たことはないので、レアショットとなった」(アイドル評論家・織田祐二氏)
ちなみにすずは、「一平ちゃん 夜店の焼きそば」(明星食品)のCMでも、キュートな制服姿で「全部出たと?」のセリフが話題となった。
最後は、美少女CMの名門「ポカリスエット」(大塚食品)だ。当時18歳の中条あやみが登場したのは15年のこと。
「170センチの長身をセーラー服に包み、街を疾走したりジャンプしたり転んだりと、躍動感は十分。イギリス人とのハーフたる透き通るような肌の美しさも印象的で、新たな美少女像を確立しました」(前出・織田氏)
次なる10代の革命者は誰だ?