悪質タックル問題で揺れる日本大学アメリカンフットボール部の新監督に、元立命館大コーチの橋詰功氏が内定した。あとは関東学生アメフト連盟に再発防止のレポートを提出し、“お許し”が出れば秋のリーグ戦から公式戦復帰も叶うが、「もう一つの問題」も解決が見えてきた。池江璃花子の去就である。
「当初の予定通り、池江は日大に進学するようです」(体協詰め記者)
池江の進路先が日大で内定したとの一報が出たのは5月初旬だった。直後にアメフト部の事件が起き、権力争いなど不可解な組織問題も露呈した。第一報が出た直後、池江の所属事務所は進学説を否定しなかったが、事件発覚後は「まだ決定ではない」と言葉を変えてきた。他大学に進路を変更するとの見方もされていたが、そうではなかったのだ。
「池江の新コーチが三木二郎氏に決まりました。三木氏はシドニー五輪200m個人メドレー代表で、日大の出身です。新コーチの人選に時間が掛かりましたが、日大出身の三木氏に決めたということは、日大進学も意味しています」(前出・体協詰め記者)
一学年先輩だが、池江の親友である長谷川涼香もOA入試でひと足先に日大スポーツ科学部に進んでいる。センパイがいて、新コーチの母校となれば、断りきれなかったのだろう。早大、東洋、中央など競泳強豪校はまだ諦めていないそうだが、池江は江戸っ子だ。決めるまでは長かったが、決めたらすべてを受け入れる。その気持ちを察すれば、まさに、「しゃ~ねえなあ…」で、覚悟を決めたようだ。
(スポーツライター・飯山満)