競泳女子の池江璃花子がトルコ合宿に出発した(10月15日)。東京五輪で100mバタフライを競うことになる世界記録保持者、サラ・ショーストロムとの合同練習を行うためだが、この時期の海外合宿にはウラもあったようだ。
「池江は日大スポーツ科学部のAO試験を受け、合格していきます。相次ぐ不祥事により、日大進学を心配する関係者も少なくありませんでした。専属コーチとなる三木二郎氏も日大出身なので…」(体協詰め記者)
日大サイドからすれば、池江の入学は間違いなくイメージ回復につながる。「アメフト部の危険タックル問題が発覚して以降、日大側が水面下での釈明を続けていた」なる声も聞かれたが、それも影響したのだろう。
「日大のスポーツ施設はスゴイですからね。水泳部には、昨年に完成したばかりの『低酸素+流水プール』があります。室内に入ったところから低酸素になっているほど」(大学関係者)
だが、池江側は日大に染まるつもりはない。練習の拠点を海外に移す。といっても、留学ではない。三木コーチは海外生活も経験しているため、外国の競泳関係者とのネットワークもある。今回のトルコ行きのように海外の強豪選手と短期合宿を重ねていく。そう、”幽霊学生”になるのだ。
「日大側もそれをわかっていて、スカウトを続けました。一時は試験当日に低酸素プールを案内する話もあって、田中英寿理事長自らがエスコート役を務める、と」(前出・大学関係者)
こちらは実現しなかったが、池江のキャンパスライフはVIP待遇となりそうだ。
(スポーツライター・飯山満)