女子高生スイマーの池江璃花子のキャンパスライフが見えてきた。日本大学入りが内定したとされるが、進学後の練習時間はかなり変則的なものとなりそうだ。
「東京五輪の組織委員会は各競技種目の日程をすでに発表しています。でもそれに関して、まだ知らされていない重要な案件もありました。各競技の協会、連盟には通達されたみたいですが…」(体協詰め記者)
池江の出場する競泳は午前中、それも、午前9時ごろに決勝戦が行われるスケジュールに決まりそうなのだ。近年の五輪で午前中に決勝戦が行われた競技もないわけではない。しかし、それはマラソンの熱中症対策など特別な理由がある競技に限っての話だった。室内のプールで行われる競泳が早朝スタートとなる理由は、ただ一つ。アメリカや欧州各国のゴールデンタイムに合わせるためだ。世界規模で見込まれるテレビ放映料のことを考えると、東京五輪の組織委員会は「日本時間の夕方、夜にやる!」とは言い返せないだろう。
「日本とニューヨークの時差が14時間、日本の夕方に決勝戦が行われれば、米国は早朝になるので高いテレビ視聴率は見込めません」(前出・体協詰め記者)
“早朝決戦”は競泳だけではないという。日本の各競技の協会、連盟は現実を受け入れ、早朝にベストコンディションとなるよう、生活サイクルを変えていくそうだ。
「競泳9種目での出場も予想される池江は金メダル候補です。夜の合コンは絶対に許されません」(TV局スポーツ部員)
進学後の練習は「日の出から」。まるで、風俗店の営業時間みたいである。もっとも、それ以前に、ここに来てアメフト部の不祥事で、日大への進路自体の変更を予想する向きもあるが…。
(スポーツライター・飯山満)