吉岡里帆主演のドラマ「健康で文化的な最低限の生活」(フジテレビ系)の第1話が7月17日に放送され、視聴率7.6%という結果になった。この7月期はフジテレビのドラマが好調で、月9の「絶対零度」は初回10.6%、木10ドラマの「グッド・ドクター」では同11.5%をマーク。吉岡の作品は唯一のひとケタ発進で、一人負けとなった形だ。
そんな「健康で文化的な~」に対しては視聴者から「話が重い」「ストーリーに感情移入できない」といった批判も寄せられている。このように評価が芳しいとは言えない同作品だが、一部には今回の視聴率を評価する声もあるという。テレビ誌のライターが指摘する。
「吉岡の初主演作となった1月期の『きみが心に棲みついた』(TBS系)は平均視聴率7.69%。本作第1話の7.6%とほぼ一緒で、これが吉岡の持っている数字と言えそうです。今期はたまたまフジテレビのドラマが好調なので埋もれていますが、ドラマ受難のこの時代、コンスタントに7%台が獲れるのであれば、主演女優としては及第点と言えるでしょう。吉岡は男受けする美貌とバストが強みで、演技面でも劇団出身ならではのクセは強いものの悪くはない。本来なら昨年1月期の『カルテット』(TBS系)での小悪魔的な役柄のように、脇役でこそ輝くタイプのはずですが、“視聴率7%台で良し”とするならば安定の主役女優と言えそうです」
とはいえ深夜ドラマならともかく、21時というプライムタイムのドラマで7%台はさすがに物足りないことは否めない。その点はどう評価されているのだろうか。
「フジテレビの火9ドラマでは、7%台は十分に及第点ですよ。同枠での二桁視聴率は昨年4月期の小栗旬主演『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』が最後で、それ以降の作品では前期の坂口健太郎主演『シグナル 長期未解決事件捜査班』がマークした7.7%が最高値。何しろこの枠ではKAT-TUN亀梨和也の『FINAL CUT』ですら平均視聴率6.9%に沈没し、窪田正孝の『僕たちがやりました』は6.0%。井上真央の『明日の約束』に至っては5.6%という壊滅的な数字でした。それらの数字に比べれば、まだ若手でギャラも安い吉岡が7%台後半を稼いでくれるなら、十分商売になるはずです」(前出・テレビ誌ライター)
ただ「健康で文化的な~」も今後、視聴率を落とすようなことがあれば、主演・吉岡への責任論が噴出するはず。まずは視聴率7%台をキープできるかに注目が集まるところだろう。
(金田麻有/写真:パシャ)