開催発表記者会見が終わり、7月2日から「キングオブコント2018」の予選1回戦がスタートした。今秋に決定する第11代キングの座をかけて、今年も熾烈な争いが展開されそうだ。
同大会で上位に食い込み、ブレイクした芸人は数多い。昨年は、まったく無名だったにゃんこスターが準優勝して、スター街道を爆走した。
「コントは基本、脚本の強さと演技力が問われます。そのため、優勝者はここ数年、お笑い以外のジャンルで開花しているのが特徴です。顕著なのは14年の覇者であるシソンヌ。知名度も人気もない2人ですが、今年はじろう、長谷川忍がそろって大河ドラマ『西郷どん』(NHK)に出演しています」(芸能ライター)
1月期クールにはじろうが脚本を手がけた「卒業バカメンタリー」(日本テレビ系)がドラマ化。長谷川は嵐・二宮和也の主演ドラマ「ブラックペアン」(TBS系)に出演している。
ブラックペアンには、第3代王者である元キングオブコメディ・今野浩喜も外科医師の役で出演した。今野の場合は、元相方の高橋健一が15年末、高校に忍び込んで、女子高生の制服などを盗んで、建造物侵入と窃盗などで逮捕されたため、やむを得ずピン芸人に転向。ケガの功名か、以降、役者として引く手あまたの状態だ。
「シソンヌ、今野は今後も役者として活躍すると見られています。キンコメ優勝の翌11年にキングとなったロバートの場合は、歴代王者でいちばん三者三様です。もっとも地味な山本博は、プロボクシングのライセンスを取得して、14年にデビュー(すでに引退)。お笑いより料理が得意な馬場裕之は、料理愛好家の肩書きでテレビ、CM、イベントに引っ張りダコ。いちばん器用な秋山竜次は昨年、『ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル』が大ヒット。ドラマ、CM、ムック本、個展、イベントといったコラボ企画も、軒並み当たりました」(番組制作会社ディレクター)
ライス、コロコロチキチキペッパーズ、かもめんたる、バッファロー吾郎は、脚本家や役者、料理やコミカル系なりきり役者として活躍を見せている。“第二の秋山”は今秋、誕生するだろうか。
(北村ともこ)