予兆こそあったが、とても貴重なメンバーだっただけにグループに与える影響もかなり大きいだろう。
欅坂46の今泉佑唯がグループから卒業することを8月7日、公式ブログで発表し、ファンからは悲しみの声が上がっている。
今泉は〈この度、私なりに悩んだのですが、とても心苦しい決断をせざるを得なくなってしまいました〉と前置きし、〈私は欅坂46を卒業します〉と発表。詳しい卒業日程は決まっていないものの、11日からスタートする全国アリーナツアーへの不参加も明らかとなっている。また、今後はタレントとして活動していくとのこと。
昨年4月から同年8月まで体調不良を理由に活動を休止していたものの、活動再開後はグループの絶対的エースである平手友梨奈が不在時のライブではWセンターの一角を務めるなど、完全復活を果たしたかにも思えた今泉だったが、グループがこれからまた1つ階段を上っていくタイミングで卒業という決断を下したようだ。欅坂が2016年4月にデビューして以降、グループからメンバーが卒業するのは今回が初めてのこと。
「今泉は握手会でのファン対応がいいことから、欅坂の釣り師とも呼ばれていた人気メンバーですが、加えて、欅坂の中で最も歌唱力が高いメンバーとも知られています。また、『笑わないアイドル』とも表現されたりとクールなイメージがある欅坂の中でも笑いのツボが浅く、グループの冠番組では常に笑っているイメージもあったため、ファンに癒やしを与える存在でもありました。それだけに卒業第1号のメンバーがよりによって今泉ということにはファンもショックを隠し切れないようですね。名前が同じ読みの『ゆい』の小林由依とのユニット『ゆいちゃんず』も2人ならではのハーモニーを奏で、欅坂とはまた違った楽曲が魅力的でしたが、必然的にこちらも解散ということになりますから、ただただ残念ですよね」(アイドル誌ライター)
今泉の卒業がわかるとツイッター上で今泉の愛称である「ずーみん」がトレンド入りするなど、今泉の卒業を悔やむ声が連打された。
しかし、ファンの中には今泉の卒業を予期していた人も多いようだ。
「現在は平手がセンターとして固定されていますが、今泉はセンター願望があると公言していた野心家ですから、世間から欅坂が平手とその他メンバーといった感じの見られ方をされてしまうのをとにかく嫌っていました。そのため、いつまでも“平手推し”な方針に心苦しさは感じていたのかもしれません。また、集団の中で活動するのもどちらかといえば苦手なタイプだったため、活動を一時休止したことでメンバーとの間に微妙な空気が流れていたことも事実。本人も一時は卒業を考えていた時期もあったことを明かしていましたね。そんなこともあって、ファンによっては今泉の卒業については警戒していましたが、卒業発表2日前の5日深夜に約1カ月ぶりに更新したブログでは、デビュー当時の写真と、活動を再開した直後の写真をアップしたうえで、『懐かしい~素敵な思い出たち』と、受け取り方によっては意味深な内容を綴っていましたから、そこで卒業を確信したファンも多かったようですね」(前出・アイドル誌ライター)
とはいえ、引退は本人が決断したこと。残されたアイドルとしての活動期間に悔いのないよう、ファンとしては応援したいところだ。
(石田安竹)