8月2日放送の「アウト×デラックス」(フジテレビ系)に、MCを務めるマツコ・デラックスがあこがれる女優として、仁支川峰子がゲスト出演。マツコがどうしようもなく愛してやまないという、1987年6月公開映画「吉原炎上」で仁支川(当時は西川)演じる小花という花魁が最期を迎えるシーンが放送された。血のように赤い布団がたくさん置いてある部屋の中央で、髪を振り乱して身体をくねらせ、胸をはだけながら喀血し、時に脚を開いて「ここ噛んでぇ~」と絶叫する小花花魁の壮絶な名場面だ。
「40代後半以上の視聴者なら、映画館やテレビ放送で見たことがある人も多いかと思います。しかし、それ以下の年齢の視聴者には、何がすごいのか、マツコがどうして仁支川にあこがれているのか、あのシーンは何を意味しているのか、あまり理解できなかったようですね」(テレビ誌ライター)
それでも、女の業を感じさせるスゴ味のある演技に対して、ネット上では「トラウマになりそうなほど恐ろしいのに目が離せなかった」などの声が続出した。
「過去に仁支川自身も『日本中のどこに行ってもこの最期のシーンがすごかったって言われるのよ』と言っていましたからね。たとえ小花の最期のシーンが理解できなくても、氷を入れた白ワインをミネラルウォーターかのごとくゴクゴクと飲み、黒い背広を着たいかついお兄さんたちが新幹線で仁支川を見つけると一斉に立ち上がり頭を下げて挨拶をしてくれるという話や、今が輪廻転生の最後の魂だから、死んだら自分の魂は『宇宙に行っちゃう』などとコメントしてスタジオ中を一瞬黙らせたところを見ていれば、仁支川のスゴ味は伝わったのではないかと思います」(前出・テレビ誌ライター)
この夏、レンタルショップでは「吉原炎上」が貸し出し中ばかりになるかも。