プロゴルファーの松山英樹(26)が迷走を続けている。昨季は「メジャータイトルに最も近い男」と称され、世界ランク2位にまで駆け上がるも、今季は精彩を欠き、ここまでの成績は自己ワースト。そのうえ、奇行にも見えるふるまいが相次ぎ、周囲から変人扱いされるほどだという。
松山が主戦場とする米ツアーは、今季のクライマックスを飾る「プレーオフシリーズ」を迎えている。スポーツ紙記者が解説する。
「翌シーズンのシード権を得た125人が4試合で年間王者を競う大会です。1試合終了ごとに100人、70人、30人とカットアウトされていくサバイバルゲームで、王者は破格の1000万ドル(約10億円)のボーナスを手にします」
ルーキーイヤーの14年から5年連続出場の松山は、昨季はトップでスタートし、日本人初となる王座に挑戦したが、今季は過去ワーストの76位で初戦を迎え、最悪、8月31日から開催される第2戦「デルテクノロジーズ選手権」がラストゲームになりかねない状況だ。
「絶不調の原因は2月に痛めた親指付け根のケガですが、6月の全米オープンで破損したドライバーの影響も大きかった。プロの場合、同じモデルに取り換えればいいというものではないだけにイライラが募り、7月3週目の全英オープンを目前にして爆発した。2週目の『スコティッシュオープン』の初参戦を表明し、異例のメジャー連戦を決行。そのうえ、進藤大典キャディー(38)を外すという、誰の目にも想定外の出来事が起きたのです」(スポーツ紙記者)
進藤キャディーといえば、松山のラブコールに応え、13年の全米ツアー挑戦から二人三脚で戦ってきたパートナーで、まさに松山のエースキャディーだ。「プレーオフシリーズ」でも2カ月ぶりにコンビを復活させてはいるものの、ゴルフライターによれば、
「松山は進藤キャディー外しについて、『深い意味はない。自分の問題。気分転換ですね』と説明している。ところが一方で、進藤キャディーはゴルフ誌の連載コラムに『充電期間』と題して『夫婦の倦怠期』と表現。二人の言い回しには温度差を感じたし、『メジャーの舞台でサポートしたかった』という本音が、今の松山のわがままぶりをうかがわせました」
確かに、進藤キャディーの代役の顔ぶれを見ても、
「松山の相談相手で、20年東京五輪の総合コーチを務める丸山茂樹氏の元キャディーや東北福祉大の先輩・佐伯三貴のエースキャディーを借りていて、その場しのぎにしか見えない。11月には国内で、『太平洋マスターズ』と『ダンロップフェニックスオープン』への参戦が濃厚ですが、そこでは15年の『福島オープン』でキャディーに起用した後輩プロとコンビを組むという情報もあり、例のない『4人体制』とも言える奇行ぶりです」(ゴルフライター)