映画「血と骨」などの脚本家として知られる劇作家で、演出家の鄭義信氏が初メガホンを取った「焼肉ドラゴン」。
6月22日から公開され、初登場は7位の好成績でスタート。主要キャストには、真木よう子、井上真央、大泉洋ら演技派の俳優陣が顔をそろえ、とりわけ真木と井上、2人の共演については公開前から大きな注目を集めていた。
「昨年放送の真木主演のドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)は、平均視聴率4.5%とシャレにならない大惨敗でした。また、8月31日から公開されている映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』にも、当初出演予定でしたが、体調不良を理由に降板を発表。さらに、写真出版のためにクラウドファンディングで制作費集めを始めましたが、それをコミケで販売すると告知して大炎上。結局この企画は、途中でコケました」(芸能ジャーナリスト)
つまり、昨年は真木にとってコケ続きだったのだ。
一方、井上も2016年の事務所移籍後に挑んだ主演ドラマ「明日の約束」(フジ系)が、平均視聴率5.7%と振るわず、黒歴史となってしまった。
「そんな状況下で、『焼肉ドラゴン』で見せた2人の演技には、鬼気迫るものがありました。井上は、今までにない大胆な艶シーン。不貞相手を誘う濃厚なキスシーンがかなり衝撃的でした。真木は、一生足が不自由となるケガを負った女性役。どちらも、これまでとは違った役どころを演じています。真木演じる静花は、大泉扮するかつての恋人・哲男と井上扮する妹・梨花の婚約を祝いながらも、心に傷を負っているという役どころ。真木と井上の静かなバトルは、二人とも、女優として存在感を示したいタイミングとあって、映画の見どころの1つと言えます」(前出・芸能ジャーナリスト)
ドラマで大コケした2人だが、映画(東京での公開は9月6日で終了)は、大ヒットとはいかなかったようだが、二人の演技は好評のようだ。負と負のオーラが掛け合わさって映画にとってプラスとなったというのは言い過ぎ!?