9月2日放送の「この世界の片隅に」(TBS系)第7話で話題を呼んでいる、松坂桃李演じる北条周作の隣家に住む幼なじみ・刈谷幸子を演じている伊藤沙莉。
この日は冒頭から松本穂香演じるすずの右手と、尾野真千子演じるすずの義姉・径子の娘である晴美の命が、不発弾の爆発によって失われたことが描かれた。
ネット上では娘を失った尾野演じる径子が松本演じるすずを前にして「返して!晴美を返して!」と感情を抑えてぽたぽたと涙を流すシーンに「さすが尾野真千子!すごい!」といった称賛の声が。ところがその後に伊藤演じる幸子が近所に住む、堂本志野(土村芳)とともにすずを励ますシーンでは「幸子に涙が止まらない」との声が続出したのだ。
「晴美と一緒にいたのに自分が生き残り、晴美を失くしたことにより『消えてしまいたい』と泣くすずを、幸子はいきなり殴るんです。痛がるすずと突然の暴挙をとがめる志野にお構いなく、幸子は『悔しかったら殴り返しんさい。右手がないなら、左手で殴り返しゃええ。ほれ!ほれ!』と、すずをけしかけながら殴り続けるんです。そしてすずが幸子を左手で殴り返すと『ぜんっぜん、痛うないわ!』『ち~っとも痛うないわ!』と涙をこらえながら言い、何度も自分をすずに殴らせるんです」(テレビ誌ライター)
そのうち志野がそんな幸子を殴って止めさせ、幸子の「なんで?」の声を合図に3人は笑ってしまうんです。
「これは伊藤にしかできない名シーンと言えるでしょう。『幸子のすずへの愛情が痛いほどわかる』『幸子がええやつすぎて涙が止まらん』『ガチ殴りからの笑いに自分も泣き笑い』『幸子に涙腺ぶっ壊された』など、伊藤の名前こそ出てこなくても“幸子に泣かされた”視聴者が大勢いたことは確かでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
放送中の深夜ドラマ「恋のツキ」(テレビ東京系)で、徳永えり演じるワコとともに映画館でバイトしていた女子大生・水野晴子もハマリ役の伊藤。9歳から天才女優と呼ばれてきたこともうなずける。