松本穂香の主演ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系)の第5話が8月12日に放送されたが、この日の平均視聴率は8.9%と伸び悩んでいる。
この日の放送は、すず(松本)のもとに、軍艦に乗っているはずの幼なじみ・水原哲(村上虹郎)が訪ねてくる。そして、義母のサン(伊藤蘭)と義姉の径子(尾野真千子)の前で「今晩泊めてほしい」と言い、米やミカンの缶詰などの貴重品を差し出す。
サンと径子は驚くが、「水兵さんの申し出を無下には断れない」との理由から、しぶしぶ歓待するのだが、帰宅した夫の周作(松坂桃李)の心中は穏やかではない。
だが、水原と男同士で話し合った後、周作はすずに「今晩は水原の話し相手になってあげなさい」と告げ、納屋の2階にいる水原の元へ行くように言い、母屋の鍵を閉めてしまう。
この場面に視聴者からは「行ってこいって、鍵まで閉めて、すずの気持ちは度外視なの?」「すずの気持ちは?何か男同士わかりまっせって女性の気持ち無視して貸し借りしてるみたいで何かイヤだわ」など、戸惑ったようだ。
戦争中とはいえ、妻にとってはあまりにも理不尽な、このようなことはあったのだろうか?
「ほぼ生きては帰れない特攻隊員の宿舎近くには、女性が相手をしてくれる店がありました。水原は、最後にどうしても初恋のすずに会いたかったのでしょう。その気持ちを、周作が受け止めた。それは、自分は体が弱く兵隊に行けない後ろめたさもあったと思います。実際にこのような話は、確かにありました」(芸能ジャーナリスト)
結局、すずと水原が一線を越えることはなかった。このような行為が、理不尽と思えるのは、それだけ今が平和だということなのだろう。