国内プロバスケ・Bリーグは優勝争いの佳境を迎えた。しかし、先のアジア競技大会の後遺症で、ジャンプボール前から勝敗が見えてしまった試合もある。
「アジア大会中、インドネシア・ジャカルタで、4人の代表選手による買春騒動があり、彼らは強制帰国後も1年間の出場停止処分に課されています。代表に選ばれる実力者たちですから、当然、所属チームは主力を欠いた影響を受けています」(スポーツ紙記者)
観客動員数への影響も懸念したからだろう。配慮したのだろう。バスケットボール協会エグゼクティブアドバイザーでもある川淵三郎氏が“奇妙な擁護発言”も開始した。
「(買春の誘いに応じるのを)見かけたのなら、注意しないほうがおかしい」──。そもそも、4選手の買春は朝日新聞記者のスクープによるもの。関係者によれば、取材記者はたまたま4選手と飲食店で出くわしたという。その後、彼らがいかがわしいお誘いに乗り、あやしいネオン街に消えていくところを追いかけたとのことだが、川淵氏は「注意しなかった記者のほうが悪い」と言わんばかりだったのだ。
「川淵氏も支離滅裂な理論だと自分でわかって言っているのでは。たぶん、誰か一人でもかばってやる人間がいなければ、買春した選手たちが再起できないと思ったんでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
しかし、バスケのクラブ関係者の中には「ツイッターとはいえ、言葉がきつすぎる」とし、川淵氏と朝日新聞社の衝突を懸念する声も聞かれた。Jリーグのチェアマン時代は読売新聞社の渡辺恒雄主筆と対立している。川淵氏は大手新聞社と対立する宿命にあるようだ。