「明石家さんまに、徐々に老いが忍び寄っている」、と言われたらアナタは疑問に思うだろう。出れば必ず爆笑をさらい、フリ、ボケ、ツッコミ、一発ギャグ、天丼、スカシ、例え表現、オーバーリアクションと、すべての「笑い」に長けた“お笑い怪獣”だ。
だが、業界関係者から言わせると、すでに10年ほど前から精彩を欠くことが多くなってきたという。どういうことなのか?
「他人の発言に対して、必ずしも“拾えなく”なってきているのです。それを広げれば話がふくらむところに瞬時に返せなくなっているのか、あえてスルーしているのかはわかりません。ですが、かつてのさんまなら、そこを拾って、2倍にも3倍にも笑いを増幅させていたのですが…」(業界関係者)
さらに致命的なのは、さんまには最近、記憶違いが目立つことだ。8月7日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)では、結婚生活を語る若槻千夏に対し、「お前初婚か!?」「離婚してないのか?」さらには「一回離婚したやないかい!」と追及。若槻を慌てさせていた。
「おそらくですが、さんまは、“若槻千夏”を“益若つばさ”と混同していたのではないでしょうか。同じような服のプロデュースもしていますし、バラエティでの活躍経験もある。当然、似たような名前ですしね。さんまは『オレの頭の中の週刊誌(では)、お前一回離婚してる』と笑いを誘っていましたが、司会者はしっかり覚えておいてほしいものですね」(芸能ライター)
だが、この“勘違い”はこの後にも起きていた。8月29日放送の「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)で、離婚を2回し、現在も独身の女優・ともさかりえに、今度は「してるよな結婚」と尋ねたのである。
「彼の中では、まだ、ともさかは結婚していたという情報で止まっていたのでしょう。共演経験もそこまでないでしょうし。ただ、これも若槻の場合同様、せめてMCである以上、きちんとゲストの身辺を把握しておかなければいけないのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
ほかのMCであれば大問題。カットされる場面の候補になっていたことだろう。もしくはこのご時世、「炎上」案件になっていた危険性もはらんでいた。
「お笑い帝王」といまだに呼ばれ、もてはやされるさんま。今後、「裸の王様」にならないことを祈るばかりだが…。
(魚住新司)