10月1日にYouTuberデビューを果たしたキングコングの梶原雄太が、テレビ業界に反旗を翻した?2019年末までにチャンネル登録者数100万人を達成しなかったら芸人を引退すると宣言しているが、その梶原が10月9日にゲスト出演したバラエティ番組で、かつてお世話になったフジテレビの総合演出を大批判したという。
梶原はタカ&トシがMCを務める北海道ローカル番組の「ジンギス談!」(北海道放送)に、インパルスの板倉俊之とともに“相方のクセが強すぎる芸人”として出演。二人がバラエティ番組「はねるのトびら」(フジテレビ系、2001~2012年)で共演していたことから、“出世番組について今だから語れる裏話”を披露したのだが、その中で飛び出した逆ギレエピソードについてテレビ誌のライターが明かす。
「その『はねるのトびら』では最も若手だったキングコングが“メインキャスト”を務めるなど特別扱いされていたのですが、当の本人は制作側からキツく当たられていると思っていたようです。今回の番組で梶原は『総合演出の近藤(真広)っていう、名前言っちゃっていいですか?アレがもうエゲつなかったんで』と実名を挙げて猛批判を展開。番組終了後に呼び出され、眼前10センチほどの至近距離から『おもしろくねぇんだったら死ねよ』と脅されたことを暴露していました」
さらに梶原は、同番組に実写版サザエさんのキャスト陣がゲスト出演した時のエピソードも披露。カツオ役の俳優が緊張のあまりに自己紹介をトチり、とっさに梶原が「噛んじゃったね」と笑いにしたものの、すぐに近藤氏が収録を止め、梶原に対して「お前そのイジりやめろって言ったろ、殺すぞ!」と詰めてきたのだという。それに対して梶原もプッツンし、「お前が『殺すぞ』って大声で言って、カツオくん震えてたんやで。そのへんどう思ってんねん!」と逆ギレ。それまで梶原に言い返されたことのなかった近藤氏は、驚きのあまり白目を剥いていたというのである。
「このプロデューサー批判に、視聴者からは『さすがに実名を出すのはやりすぎ』『フジテレビを敵に回したな』といった批判が続出。中には『YouTubeに逃げたからテレビ業界に未練がないのでは?』との指摘もあるようです。確かに梶原は『はねるのトびら』当時と比べるとテレビ出演が激減し、レギュラー番組は関西ローカルのみ。相方の西野が絵本作家やサロン主宰で独自のポジションを築いているのとは対照的で、今回の暴露トークももはや破れかぶれな気持ちだったのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
そんな梶原の凋落ぶりは衆目の一致するところだろう。ただ今回のスタッフ批判については決して梶原の現状に原因があるのではなく、むしろフジテレビの懐の広さが表れた結果だとの指摘もある。お笑い系のライターはこう語る。
「近藤氏の“横暴ぶり”についてはこれまでに何度も暴露されています。2015年の『FNS27時間テレビ』ではロバートの山本博が、ロケバス車内で『めちゃイケ』を観て笑っていたところ、『何笑っちゃってんだよ。お前とはやってられないからすぐに降りろ』と、レインボーブリッジの上で言われたと告白。同じ年の『めちゃイケ』では板倉が、加藤綾子アナと一緒にMCを務めた番組にて北陽・虻川美穂子のネタが滑ったところ、やはり近藤氏から『お前、なんだ今の?殺すぞ!?』とスゴまれたことを明かしていました。ただ、これらのエピソードからは近藤氏やフジテレビが芸人によるスタッフ批判を容認している様子が伝わってきます。もともとフジテレビは他局に比べ、制作スタッフの顔出しが多いのが特徴。笑いのネタになるならあえて悪者になることも許容する文化です。それゆえ梶原も今回、堂々とスタッフ批判を披露できたのでしょう」
当の梶原自身も、そうやって逆ギレした過去を「今では反省したい若気の至り」としてあげていた。それならば数年後には、YouTuberに挑戦したことも若気の至りとして反省するのかもしれない!?
(金田麻有)