10月24日に開幕する国内初の卓球リーグ・Tリーグに向け、石川佳純が意気込みを語った。男女を通じて世界最高位のランキングとなるだけに、「リーグの顔」としての期待も掛かるが、課題は「対中国選手」となりそうだ。
「このところ、石川は中国選手との対戦で苦しんでいます」(スポーツ紙記者)
女子ワールドカップでは世界選手権3度の優勝を誇る中国の丁寧に敗れ、決勝進出を逃している。石川の世界ランキングは4位、同2位の丁寧との力量差がそのまま表れてしまったが、「中国選手とはやりにくい」とも思っていたようだ。
「8月のチェコオープンで石川は中国選手に圧勝しました。彼女は中国の卓球ファンの間ではアイドル的存在なので」(前出・スポーツ紙記者)
ところが、である。石川が破った中国選手は30歳を過ぎており、「勝って当然」の空気も流れていた。「ピークをすぎた選手に対し、やり過ぎでは!?」と、その容赦ない攻撃に非難も寄せられたのだ。勝って文句を言われ、今度は惨敗だ。
「Tリーグにも中国選手が参戦します。卓球大国である中国は石川を強く意識しており、東京五輪でのメダル独占を狙っています」(前出・スポーツ紙記者)
惨敗したW杯では、文句は出なかった。石川にはTリーグを盛り上げる期待も寄せられているが、中国ファンを逆撫でしない僅差での勝ち方も習得しなければならないようだ。
(スポーツライター・飯山満)