4月スタートの月9ドラマ「ラヴソング」(フジテレビ系)のヒロイン役に、シンガーソングライターの藤原さくらが抜てきされた。およそ100名が参加したオーディションでヒロインの座を射止めた藤原に対して、「やっぱり出来レースなんでしょ?」という声があがっているという。音楽ライターが解説する。
「最大の理由は藤原が、主人公の福山雅治と同じアミューズの所属だということ。しかも“天賦の歌声を持つ”というヒロインの設定からして、藤原の起用を前提にしたかのようです。歌唱審査では藤原の歌を聴いて審査員に衝撃が走ったと報じられていますが、もとより歌が本職のプロミュージシャンなんですから、そこで目立てなかったら何をしに来たのかって話ですよ」
その藤原はアミューズが大きな力を入れる有望株のようだ。昨年1月期のドラマ「学校のカイダン」(日本テレビ系)では、発売前だった1stミニアルバムの収録曲がドラマの挿入歌に採用。ちなみに主人公はアミューズ所属の神木隆之介である。また2月17日に発売されたばかりの初のフルアルバムには、彼女のキャリアから考えれば驚くほど豪華なプロデューサー陣が名を連ねている。そんな藤原の今後について、音楽ライターが続ける。
「アルバムの発売日とヒロイン決定の公式発表日が近いところにも、話題性を重ねたいという意図を感じますね。ただそのアルバム『good morning』はデイリー17位が最高と、本人の人気はまだまだ。アーティストとして育てたいなら今回のドラマでも、まずは主題歌のみでの起用から始めるべきだったかもしれません」
ちなみに藤原の所属レーベルはサザンオールスターズとの関連が深いSPEEDSTAR RECORDSで、そのサザンはアミューズ創業時からの重鎮だ。このようにアミューズの総力を挙げてのプッシュゆえ、当の藤原にかかるプレッシャーも相当なものになりそうである。
(金田麻有)