芸能人には「睡眠時無呼吸症候群」が多い。お笑いコンビ・おぎやはぎの矢作兼が、重度の睡眠時無呼吸症候群と診断されてCPAP治療を開始したところ、劇的な改善をしたことを、11月8日放送の「おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ)で打ち明けた。
矢作は「もうすごいのよ。脳にね、酸素が入ってく感じがすんの」と、興奮しながらまくしたてた。CPAP治療とは、鼻(もしくは鼻・口)を覆ったマスクに、空気に圧力をかけて送り込むことにより、無呼吸を軽減する機械による治療のこと。
矢作は翌朝10時半集合の仕事のために前夜12時に就寝。マスクを装着したことで鼻に直接酸素が送りこまれ、睡眠バッチリだったとか。たった「3時間ですげースッキリ目が覚めちゃった」そうだ。晴れ晴れ気分で起床、仕事に向かったのかと思いきや、最近ハマっているビリヤードの動画を観ているうちに二度寝してしまい、寝坊してしまったそうだ。
4月8日放送の「名医のTHE太鼓判!」(TBS系)では、ゲストの西村知美と南美希子が睡眠時無呼吸症候群と診断された。
この病気、3人に2人は、TKO・木下隆行、Wエンジン・チャンカワイ、前田吟、高橋英樹、白鵬、大乃国、荒俣宏、芋洗坂係長らがっしりした体型や太りすぎの人がかかる。が、3人に1人はスレンダータイプで、顔が小さかったり、あごが細かったりしたタイプで、気道の圧迫により、かかりやすくなるという。南は自分に合わせた枕を処方してもらい、症状改善する方法がとられた。
一番タチが悪いのは、出川哲朗やマツコデラックス。症状を自覚していながら、病院に行かずほったらかしているタイプだ。マツコは、ミッツ・マングローブと同室で寝た際、マツコのいびきがうるさくて寝られないミッツが呼吸の止まるその寝かたに恐怖を感じ、「何かあったら大変」と、寝ずの番をしていたことを聞かされたそうだ。しかし、マツコはその当時よりかなり体重が増えているにもかかわらず、ハードスケジュールを理由にいまだに何もしていないという。
2番目に悪いのは、お笑い芸人のカンニング竹山のような例。睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP治療器を使用するよう貸与されたにもかかわらず、毎晩装着せずにさぼっている。3月26日放送のラジオ番組「たまむすび」(TBSラジオ系)で、竹山自身が告白している。
「竹山は無類の酒好き。夜ごと飲み歩き、毎晩泥酔状態。装着を面倒くさがり、宝の持ち腐れとなっているようです。無呼吸は寝ている間、深い睡眠が得られず、体も脳も起きた状態。そのまま放置すると心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなるという」(女性誌記者)
言いたい放題、やりたい放題は芸風だけでいい。心身ともに健康な状態になって、「キレのある」芸を見せてほしいものだ。
(塩勢知央)