お笑いタレントのヒロシが11月14日、自身のツイッターアカウントを更新し、かつての「絶望しかなかった」という時期に自死を考えた経験があると告白。ファンからは応援のコメントが寄せられている。
“ヒロシです”の掛け声と共に自虐ネタを次々に繰り出す芸が一世を風靡し、一発屋芸人の象徴として紹介されることも多いヒロシだが、時代の流れに伴い、徐々にバラエティ番組への登場回数も減り、最近では自身の趣味でもあるアウトドアやキャンプを楽しむ様子を届けるYouTubeチャンネルの運営などを手がけている。
そんなヒロシが14日午前2時にツイッターを更新すると、〈全てのことが嫌になり〉という理由で自死をしようとした、と書き出し、〈世の中、クソみたいな人間だらけで数年前まで絶望しかなかった。だけど少しづつ信用出来る人達と知り合うことができた。今も闘いの最中だけど、俺は絶対にこいつらに勝ってやると思う今日この頃。クソ野郎ども、覚悟しときな〉などと溜まりに溜まった鬱憤を放出。ヒロシの言及する“クソみたいな人間”や“クソ野郎ども”が具体的に誰を指すのかは定かでないが、苦悩の日々を過ごしてきたことを感じさせる投稿となり、ファンからは「ヒロシさんの笑いで救われた人、たくさんいると思います」「ヒロシさんが自死しないで良かったです」との温かなリプライが寄せられた。
「ヒロシのような浮き沈みの激しい“一発屋芸人”とのくくりに入るタレントは、日々の稼ぎや仕事量によって事務所からの扱いや周囲の先輩・後輩からの接し方が変わってきたりするケースがあるため、病んでしまう芸人は多いです。また、ヒロシ以外にも、雨上がり決死隊の宮迫博之やブラックマヨネーズの吉田敬、さらには有吉弘行といった現在の売れっ子芸人たちも売れない時代のストレスの蓄積によって自死を考えたことがあると過去に告白しています。ブラマヨ吉田に関しては自死を真剣に考慮し、遺書を書いていたことも明かしましたからね。彼らの悩みの深さは周囲の想像を超えるものなのかもしれません」(テレビ誌ライター)
とはいえ、継続して活動することで“第2の春”を謳歌するチャンスがごく稀に与えられるのも、入れ替わりの激しい芸能界の特徴であり、細々と動画を投稿し続けているヒロシにも第2、第3のブレイクの波が来てもおかしくないだろう。
いずれにしても、ファンにとってはヒロシが“最悪の決断”を実行に移さなかったことは幸いだったといえるだろう。
(木村慎吾)