外国人労働者の受け入れ拡大を掲げた「移民法」の成立を目指す安倍政権。安くてキツい仕事の担い手は確かに不足しているが、急場しのぎの愚策ではないのか。盗っ人・テロ・違法店舗など、何でもござれ、「犯罪天国ニッポン」に至る崩壊への道を徹底シミュレーションする!
11月13日に本会議入りした「入管法改正案」により、国会はもとより、各メディアでも是非を巡ってカンカンガクガクの議論が巻き起こっている。
骨子は「技能実習生」を除いて認められなかった、農業や建設業などの単純労働において、最長5年の期限で外国人労働者を受け入れる点だ。事実上の「移民法」と疑問視する声も少なくない。海外情勢・社会問題に詳しいジャーナリストの山田敏弘氏が解説する。
「単純に、人手不足に陥っている業種の労働力を賄えることや、途上国の支援・技術研修的な意味合いで、国際社会にアピールできることはメリット。ただ、デメリットのほうが多く目につきます。OECD(経済協力開発機構)の16年発表によると、日本への海外からの流入者は43万人で、これは世界4位。日本はすでに移民大国なのです。さらに多くの外国人労働者が来るとなれば、彼らの社会保障に日本人の税金が使われることへの不満が噴出したり、外国人労働者の低賃金が雇用側の基準になることで日本人の賃金が上がらないことも想定できます」
外国人就労に携わるブローカーは、「状況はもっとひどいよ」と断言。外国人労働者が流入し、日本は「暗黒社会化」するというのだ。
「間違いなく、外国人犯罪が激増するよ。日本で暗躍する外国人のコミュニティが、本国から不良連中を呼びやすくなるからね」
つまり、労働者や技能実習生が「隠れみの」となるのだ。ブローカーが続ける。
「まじめに働こうと来日しても、転ぶケースは多い。給料が安いのに食費だ家賃だって天引きされて、母国の家族に送金できないなんてザラだから。ひどいところじゃ雇用主が『これじゃ生活に困るだろう。月10%の金利で給料前借りさせてやる』って生活費を貸して、金利をさらに天引きしたりする。いい暮らしをしている金持ちの同胞から、『もっと稼げるからこっち来いよ』って言われたら、犯罪が絡んでたってそっちに行っちゃうよ」
外国人労働者が増えれば増えるほど犯罪予備軍が増える、というわけか。では、我々日本人はどんな被害を被るのか。外国人犯罪に詳しい元ヤクザ幹部が語る。
「麻薬関係の事案は確実に増加する。特別な技能を習得しないまま、日本語もおぼつかない外国人が増えれば、窃盗や強盗などの凶悪犯罪も増えるよ。変わり種は、高級フルーツ泥棒。農園からブランドの巨峰やイチゴ、サクランボ、メロンなどを夜中にトラックいっぱい盗んでいく。農園で働く外国人が『そろそろ収穫時期だ』って手引きすることもあるんだ」
大量略奪したフルーツは即日、買い取り業者に持ち込まれ、コンテナに詰められて海外へ。
「ベトナムなんかじゃ日本の高級フルーツが大人気で、倍以上の値段で売れる。密輸がバレないのかって? 成田空港では、入管の人間から飛行機に荷物を積み下ろしする会社、パイロットに至るまで、どこの部署、会社にも、裏金を与えたり女を抱かせたりして買収済みの関係者がいるから、素通りに近い状況だよ」(元ヤクザ幹部)
まさか、日本人も丸抱えで片棒を担いでいるとは‥‥。