日本テレビの人気バラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」のヤラセ疑惑が、いまだに波紋を広げている。
同局は大久保好男社長みずから謝罪し、同番組の11月18日の放送回では番組冒頭に謝罪テロップと音声で視聴者にお詫びするなど“火消し”に躍起となっていた。その一方で、同月26日に行われた大久保社長の定例会見では「過去に放送した番組について今、調査を進めております」とし、次回のBPO(放送倫理・番組向上機構)内の委員会までに報告すると語った。同局関係者はこう明かす。
「うちの局としては一刻も早く沈静化したいところですが、いまだに週刊誌や視聴者から過去の放送回の演出に関する問い合わせの電話が鳴りやまない状況で、幕引きできないというのが実情です」
さらにはこんな話も出てきた。
「今回の騒動では当初、ヤラセを認めず、素直に謝らなかったことで完全に視聴者を敵に回してしまいましたからね。最近では『イッテQ!』に限らず、他の番組の演出に関する厳しい意見や問い合わせも来ており、今後の他の番組への影響は必至でしょう。特に、最近風当たりの厳しい、うちの看板番組『24時間テレビ』への悪影響もささやかれています」(前出・同局関係者)
「イッテQ!」騒動の余波はまだ続きそうである。
(しおさわ かつつね)