このオフシーズン、プロ野球界で話題となった移籍といえば、地元の男性ファンだけでなく、全国のカープ女子をも泣かせてしまった、丸佳浩のFAでの巨人移籍。そんな電撃移籍の丸が、12月11日都内ホテルで入団会見。「ジャイアンツでプレーさせていただきます丸佳浩です。チームの勝利にひとつでも貢献できるプレーをたくさんしていきたい」「まずはやってやるぞ、という前向きな気持ち。早く野球がしたい」と、抱負を語った。
ひと通りの挨拶が済むと、当然記者からは、あれだけ残留を願ったファンの多かった広島カープと対戦することになる気持ちについての質問が飛んだ。ところが、丸が発した答えに対し、カープファンのガマンが限界を超えてしまったのだとか。
「丸のコメントはよくある優等生発言ですけどね。『正直複雑な思いがありますが、そこはしっかり、前向きに考えていく。広島カープのファンの前で、いいプレーができたら』と答えました。それでも、カープファンを気づかってか、会見中はあまり笑顔を見せなかった丸に《前向きならもっと笑え》《中途半端な古巣愛を見せないでほしい》など、厳しい声が飛びました。『カープのファンの前でいいプレーができたら』という言葉の直後のSNS上には《やっぱり言いやがった》《どっちにもいい顔しようとするなよ!》と罵声も。裏を返せば、一流になる前から丸を応援してきたファンはどこかで“残留してくれる”という思いが強かったのでしょう。それだけに、誰も得しない丸の中途半端な気づかいが、慰めどころか刃物のように突き刺さったのだと思います」(週刊誌ライター)
会見直後、ネット上は大荒れ。カープファンが〈カープへの恩返しなんかクソ食らえ〉〈これからは凡打の山が私たちにとって“いいプレー”〉〈よりによって絶対に応援したくないチームに行ってしまった。だから丸のことも一生応援しない〉と丸を切り刻めば、それを読んだ巨人ファンからは〈カープファン、だっさ〉〈移籍したら裏切り者とか田舎の球団はこれだからwww〉〈カープの投手を丸が全員KOします〉〈広島ざまぁ〉など、挑発的なコメントを連打。これに対しカープファンが再度ぶち切れるなど、完全にバトルとなってしまった。
たかが野球、されど野球。ただ、〈正直に(丸が)子どもの頃から巨人ファンで行きたかったと笑ってくれたほうがどれだけスッキリしたか〉というオールドファンの声が一番しっくりきたと言ったら、熱心なファンに怒られるだろうか?
(飯野さつき)