嵐コンサートツアーでの大野智の挨拶が「泣けた」とファンの間で評判になっている。
12月7~9日まで東京ドームで、「嵐アニバーサリーツアー5×20」が行われた。20周年記念とあって、会場は超満員。VIP招待席には、嵐とゆかりのある人々が参集した。二宮和也つながりで竹内涼真、櫻井翔つながりで有吉弘行、菊池風磨、相葉雅紀つながりで志村けん、広末涼子、澤部佑、松本潤つながりで中村勘九郎、中村七之助、他にコブクロ、村上淳、秋元康氏、井戸田潤らが顔を見せた。
「コンサートの歌の合間には、メンバーのお知らせコーナーが挟み込まれました。たとえば、相葉の場合は、嵐・スイーツ部部員として開演前にチョコレートケーキとお花のケーキを食べてテンションをあげたこと。その相葉と大野がトレーナーについて汗だくになりながら嵐・マッスル部として黙々と体を鍛えたこと。その後ろに置かれた酸素カプセルに入り、疲労回復に取り組んでいたのは松本だったこと。二宮は開演2時間前に準備を終えると2時間みっちりゲームを続けたとの報告がありました」(ジャニーズウオッチャー)
そんな中で、少々変わった報告をして、ファンの目を点にさせたのが大野だった。
「2、3年前から鼻毛に白いのが生えて。抜いても抜いても生えてくる」と言い、松本から「おじいちゃん」呼ばわりされていたのだ。その日はいていたアンダーウエアについて、「10年間履き続けたブラックの」肌着であるとぶっちゃけ、洗い過ぎて黒が茶色に変色するほど愛用していたとも宣言。さらに、こともあろうに「みなさん、ぜひお試しください」と勧めていた。
そんなふうに「お笑い」を担当する半面、「泣き」を担当したのも大野だったのである。特に東京ドーム公演3日目の締めの挨拶が、実に泣かせるものだったそうだ。あまりに泣けることから、ファンの間で回覧されているという。一部抜粋すると──。
「本日はどうも、ありがとうございました!嵐も20年目を迎えましたが、ボクが嵐でデビューした時は18歳という歳でしたけど、今は38歳になりました。デビューした時、18歳のボクは、確かに38歳の自分なんてまったく想像もしてなかったし、たぶん想像もできなかったと思います。でも、今20年経って、ここに立ててることが、5人でここに立ててることが、1人も欠けずに、本当に、これは奇跡だなとあらためて思います。ありがとうございます」「デビューしてからこの5人で組んで、何すればいいんだろう?何の意味があるんだろう?って当時は思ってましたけど。20年で、20年間で、この意味があるものをたくさん、こうやって20年間で、作り上げたんだなと、あらためて思いました。まあ本当にこの4人で良かったしね!なんせ、この4人が本当にやさしかったから!もうね、20年もやってると、メンバーの顔見るだけで涙が出てくるんだよね」「38歳のおやじだけども、こんなキラキラした衣装を着ても(お客さんは)受け入れてくれる。受け入れようとしてくれている。そりゃやさしいよ、そりゃやさしくなきゃできないし、本当にありがたいなと思います。ここまでなれたのも、こんなやさしい空間を作れたのも、みんなとともに歩んできて今、コンサートできてることに本当、感謝しかないですね。見守っててくれていつもありがとうございます」
かつて15周年記念のハワイコンサートでは、泣きながら挨拶したこともある大野。最年長で年ごとに涙腺がユルくなって感極まることも増え、自分をおっさん呼ばわりする自虐ネタも目立ってきた。ツアーラストの挨拶では、きっと、本人も泣いてしまうに違いない。
(塩勢知央)