12月29日の深夜に放送される「あらびき団SP あら1グランプリ2018」(TBS系)に、元日本ボクシング連盟会長の山根明氏が出演する。
「しかも、東野幸治と藤井隆とともに芸人たちを見守るトークゲストとしての出演ではなく、あらびきパフォーマーとして芸を披露するというから驚きです」(テレビ誌記者)
助成金の不正流用疑惑、“奈良判定”に代表される不正な判定、すべてが山根氏に集中する権力構造など様々な問題が浮上し、一時はバッシングの嵐が吹き荒れた山根氏。12月16日には、日本ボクシング連盟は山根氏が依然としてボクシング界で恫喝などをしているとして山根氏を事実上の永久追放に当たる「除名処分」にする理事会の提案を承認。山根氏が徹底抗戦の構えを見せているが、水面下では、冒頭で触れた「あらびき団」以外にも年末年始やその後の特番に引っ張りだこになっているという。
「思うところがありながらも、騒動の責任をとって日本ボクシング連盟会長を辞任。暴力団との交際過去などを告白しつつも、特に罪に問われたわけでもないため、山根氏を使うことに本来、それほど問題はなかった。ただ、もちろん、多くのテレビマンは当初は山根氏を使うという選択肢を除外していました」(芸能記者)
風向きが変わったのは9月に放送された「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)への出演からだったという。
「加えて、11月12日からの1週間、毎日3分だけ放送されたテレビ東京の『いきなり、たけしです。』でも、たけしは対談相手に山根氏を指名し、山根氏から『初体験は13歳』なる話を引き出したことなどが話題になりました。どちらも後見人がたけしであったことで大きな問題にもならず、世間の批判もほとんどなかった。これによって事実上のテレビ解禁となり、“じゃあうちも”とオファーが殺到しているんです」(前出・芸能記者)
忖度なしに何でも本音を語ってしまう強力すぎるキャラクターは、つまらない予定調和をぶち壊し、番組の盛り上げに大いに貢献しそうで、「大手芸能プロが本格的に獲得を検討し始めています」(前出・芸能記者)という。
現在79歳。とんだ“大型新人”の登場である。
(露口正義)