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紀平梨花「浅田真央超え」驚異のボディを全解剖(1)英才教育とストイックな性格

 女子フィギュアスケート界に、さながら救世主のごとく現れた紀平梨花(16)。上位を占めるロシア勢を蹴散らした実力はハンパない。今や「浅田真央超え」と言われる、驚異のボディの秘密に迫った。

 ポスト浅田真央(28)の登場が待たれていた日本の女子フィギュア界に待望のニューヒロインが誕生した。

 12月8日(日本時間9日)に行われたグランプリ(GP)ファイナルで、ショート・プログラムで首位発進すると、フリーの演技でも18年平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(16)を寄せつけず、優勝をもぎ取った。世間的にはほぼノーマークだった紀平だが、単なる“一発屋”ではないというのが専門家の一致した見方だ。

 スポーツライターの折山淑美氏も驚きを隠さない。

「昨季までは、いい時と悪い時の波がありましたが、今シーズンはトリプルアクセル(3A)の安定度が増したことで、他のジャンプも気にせず跳べるようになりました」

 日本勢では05年の浅田真央以来となるGPデビューシーズンでファイナルを制覇した紀平は、ジュニア時代は主要大会で無冠だった。だが、シニアに転向した今季、国際大会4戦4勝と快進撃を続けているほか、3Aの安定感は、浅田を彷彿させるのだ。

「紀平の代名詞は浅田と同じ3A。体の成長が違うので一概に比べるのは難しいのですが、浅田が16歳の頃より体つきがしっかりしています。軸がブレないので2、3メートルの助走でも軽々と高く跳べるんです」(フィギュア関係者)

 紀平の原点はわずか1歳の時にまで遡る。兵庫県西宮市出身の紀平は、女子プロゴルファー・横峯さくら(33)の伯父・横峯吉文氏が提唱する「ヨコミネ式教育」を実践。この指導法を導入する広田幼稚園(兵庫・西宮市)に入園する。腹筋や背筋の基礎運動や体操などで、幼児の頃から英才教育を受けていたのである。

「身体能力は抜群で、50メートル走は7秒台。体脂肪率は男子のトップアスリート級の6%で、腹筋はバキバキに割れているそうです。並外れた筋肉質のボディに、身体測定をした国立スポーツ科学センターの関係者も驚いていました」(フィギュア関係者)

 ストイックな性格でも知られ、体重は毎日記録をつけて徹底管理。チョコレートは1日1粒などのマイルールを厳しく決めているのだとか。

「メンタルもだいぶ強くなりました。以前は、カメラのシャッター音が気になって3Aを失敗することもありましたが、今はまったく気にしなくなった」(フィギュア関係者)

 このまま一気に2022年の北京五輪に向けて「無敵ロード」を歩み始めようとしているが、不安要素も隠されている。元フィギュアスケーターの渡部絵美氏がこう指摘する。

「ザギトワ選手は平昌五輪で金メダルを獲りましたが、その後、約半年で7センチ身長が伸びたことでバランスが崩れて苦労しています。これから先、紀平選手にも体の成長が訪れ、ボディバランスをコントロールしながら演じられるのか。3回転半が決まらなくなる『壁』にぶつかる時が来るかもしれません」

 かつて浅田を取材していたスポーツ紙記者もこう言う。

「身長が大きくなって腰回りに肉がついてから、浅田は3Aの成功率がガクッと落ちました。専属のトレーナーをつけて体幹トレーニングをしたのですが、今までやってこなかったから体のバランスが崩れてしまった。それでも紀平の場合は1歳から体幹トレをしているので、体の成長とうまくつきあえるという声も聞かれます」

 元フィギュア選手の安藤美姫(31)は「北京の時は20歳になるので、ホルモンも安定する」と太鼓判を押す。肉体も進化すれば、まさに鬼に金棒。驚異のボディで周囲の不安も払拭しそうな勢いなのだ。

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