現代人の食生活は栄養が豊富なようで、実はミネラルが不足していると言われている。そして昨今、そのミネラルの中のケイソ(シリカ)が注目されている。
最近ケイソ水、シリカ水という言葉を耳にすることが多い。
ミランダ・カーやキャメロン・ディアス、レディー・ガガなど海外のセレブが愛用していることが報じられ人気になっているようだ。
ケイソもミネラルのひとつ。血流を促進し、代謝を高め免疫力をアップさせるので“美と健康が得られる”ことがその理由のようだ。
体は主に4つの元素(酸素、炭素、水素、窒素)でできている。そしてミネラルはそれ以外の114の元素の総称だ。
長年東京農業大学で客員教授を務め、現在「一般社団法人食と農の健康研究所」の理事長兼所長の渡辺和彦氏は各地の講演でこう話している。
「最近農産物のミネラルが減少している。堆肥など有機物を施用していれば微量元素は大丈夫と考えていたのが間違いだった。有機農業でも岩石粉末の施用が必要。農産物が含有しているミネラルは人の健康に大きく関与している。特にケイ素は骨の生成や皮膚の弾力に必要なコラーゲンの生成に必須」
昨今の農業技術の進歩は、農作物の効率的な生産を促し、一年を通じて見た目の均一な野菜が食べれるようにはなったが、野菜に含まれている栄養分、ミネラル分は激減しているというのだ。
米英共同の「フラミンガム研究」では『ケイ素はカルシウム以上に骨密度を高める効果がある』と発表し、現代人のケイソ摂取の不足に警鐘を鳴らしている。また早くからケイソ摂取の必要性を訴えてきた講師の鈴木郁代さんが言う。
「ケイ素は、万病の元と呼ばれている活性酸素を除去する抗酸化作用があるので、医療から見放されていた難病対策にも効果が大きい」
食事で不足するミネラルをサプリで補充するのも今の状況では“あり”なのかもしれない。
(谷川渓)