誇張なしで9割の視聴者がその予想外な結果に首を傾げてしまったようだ。
去る12月30日に発表された「第60回日本レコード大賞」では、乃木坂46が「シンクロニシティ」で2年連続の受賞。受賞の瞬間では同楽曲センターの白石麻衣と、年内での卒業が発表されていた西野七瀬が泣きながら抱き合うシーンも見られ、ファンにとってもたまらない瞬間になった。
しかし、番組放送後の世間の反響を見ると、「え、DA PUMPじゃないの?」「うーん、久しぶりにわかりやすいヒット曲が出たのに、なぜそこじゃないの?」「もうレコ大は信じられない。むしろ審査基準を教えてほしい」など、DA PUMPの「U.S.A.」こそ最優秀賞を受賞するのにふさわしいといった声が大多数を占めた。
「幅広い世代に認知され、今年を代表する1曲に挙げられる『U.S.A.』ですから、やはりレコード大賞の大本命であったことは間違いありません。また、優秀作品賞受賞後のパフォーマンスでは、パフォーマーのKENZOが表情を崩して号泣する場面や、昨年亡くなった西城秀樹へのリスペクトの気持ちを表すかのように『Y.M.C.A.』を振りに取り入れたりと、視聴者の気持ちをグッとつかんでいたため、より視聴者の中での『U.S.A.』の受賞ムードは漂っていました」(エンタメ誌ライター)
となれば、何ゆえ「U.S.A.」が受賞を逃してしまったのかという点が気になってくるところ。
「『U.S.A.』は1992年に発売された外国曲のカバー曲ですから、平成最後のレコード大賞にふさわしくないという判断だったのかもしれません。ただ、それなら米津玄師の『Lemon』同様、最初からレコード大賞候補にノミネートされないぐらいのほうが世間も納得がいくところ。DA PUMPは優秀賞と特別賞をダブル受賞していることもあって、それで勘弁してほしいというところが主催者側の本音でしょう」(前出・エンタメ誌ライター)
とはいえ、審査基準に文句をつけるのはまだしも乃木坂に対して批判が集まるのは明らかに間違ったこと。
さすがにここまでの反響となってくると、DA PUMP同様、この1年必死に活動してきた乃木坂が気の毒に思えてしまうだけに、その頑張りだけは認めてあげてほしいところだ。
(田中康)