12月30日に放送される「第60回 輝く!日本レコード大賞」(TBS系)だが、これがまったく注目されていない。
「今年は話題性からいって、DA PUMPの『U.S.A.』が大賞をとれば誰もが納得となるでしょう。しかし、ノミネートこそされていますが“外国曲のカバーソングはNG”という、かつて同じ理由でノミネートされなかった西城秀樹の『YOUNG MAN』の例に当てはめれば、大賞は考えづらい。そうなると、本来は米津玄師と乃木坂46の一騎打ちになるところですが、米津は生歌唱に消極的で特別賞が決まっていることから、順当にいけば乃木坂が受賞することになるでしょう」(音楽関係者)
しかし、もはやCDの時代さえ過ぎ去ろうとしている中、“レコード大賞”という冠のついた2周遅れのタイトルは、アーティスト側にとってもメリットは少なそう。もう、とっくに時代の役割を終えていることは、レコード大賞、TBSサイドもわかっているようだ。
「かつては各賞のノミネート歌手のパフォーマンスがあり、最優秀新人賞や大賞の発表というのが番組の流れでした。しかし現在、それでは間が持たず、過去の名場面集を混ぜ込む番組構成になりつつありますからね」(芸能記者)
そうした中、もう賞レーススタイルを終了し、「フジやテレ朝の年末特番のような“音楽祭スタイル”に完全移行したほうが出演者も華やかになり視聴率も上がる」との声が、局内からも高まっているという。
「ただし、そのためにはレコード大賞を牛耳ってきた大手プロをいかに納得させるかという課題がある。“平成最後を一つの区切りとしたい”というのが、TBSのホンネでしょう」(前出・芸能記者)
もしかすると今年が最後になるかもしれないと思うと、少しは興味が湧いてきたりして!?
(露口正義)