やはり、と言うべきか──。「球界の盟主」を自認しながらも球団ワーストタイの4年連続V逸と低迷にあえぐ巨人軍から、さまざまな“火種”が噴出している。
「1から10まで、原辰徳監督の復活と、大型補強の弊害ですよ。中でも投打におけるチームリーダーの流出によって、それを断行した原監督と残った選手との間に、決定的な亀裂が入り始めている」(球界関係者)
言うまでもなく、長野久義(36)と内海哲也(34)の“プロテクト漏れ”のこと。生え抜きへの厚遇はこれまで巨人の常だったが、
「プロテクトの最終決定は原監督です。特に“長野切り”は、原監督の愛弟子と言われる坂本勇人(30)でさえも激怒した。坂本はキャプテンであるがゆえ、若手ベテラン、野手、投手問わず声をかけ、チームの潤滑油だった長野を相当頼りにしていましたからね」(前出・球界関係者)
一方、追放の憂き目にあった長野は日本ハム、ロッテと2度のプロ入り拒否を経て巨人に入団した経緯の持ち主だ。愛する球団を出たことで、モチベーションの低下も心配されると思いきや、事情は違った。
「『どうしても巨人でなければ』ということなら、元中日・岩瀬のように、拒否する“裏技”は可能だったはず。実は長野の『巨人愛』は薄いんです。ドラフト当時の関係者が確認したところ、本当はすぐにでもプロ入りしたかったといいます。ところが、大学関係者と巨人が裏でガッチリ手を組んで、長野の家族にも了承させて、巨人以外の入団が許される状況ではなかったんだとか。当の本人は、ソデにした形の他球団にも誠心誠意説明を尽くし、逆に担当者に感激されたんです。とはいえ、今回のことに忸怩たる思いはあるでしょうから、巨人へのリベンジには期待したい」(前出・球界関係者)
巨人に限らず、プロ野球はキャンプ突入を目前に各球団で火種がそこかしこ。その全容は、1月29日発売の週刊アサヒ芸能2月7日号で徹底レポートしている。