下剋上で日本一になったソフトバンクでは、西武と同じく独裁的な工藤公康監督(55)と選手の間に埋めがたい溝が横たわっていた。
「中でも深刻なのが、股関節手術のリハビリから復帰する守護神・サファテ(37)との関係です。17年8月にリリーフ陣の酷使を巡り批判とも取れる発言をしたサファテを工藤監督はよく思っていない。本音では新守護神に抜擢した森唯斗(27)を重用したいはず。起用法しだいではサファテのプライドを傷つけ、ひと悶着起きそうです」(スポーツライター)
加えて、“甲斐キャノン”でブレイクした甲斐拓也(26)の動向も怪しい。
「オフのテレビ出演などが続き、すっかりスター選手気取りだとか。ですが、現役時代に城島健司(42)を超一流に育て上げた自負のある工藤監督は、そもそも甲斐をそこまで評価していないんです。昨季までなら選手と監督の間に達川光男元ヘッドコーチ(63)という“緩衝材”がいて、調子に乗った選手をたしなめもしましたが、今やそうした存在もいなくなってしまった」(スポーツライター)
火消しを担う守護神と正捕手が、ともに監督とぶつかる可能性がある現状を見れば、すでに危険水域と言えよう。
最後は積極的な補強で戦力に厚みの出た日本ハムだ。
「オリックスから移籍した金子弌大(ちひろ)(35)の“宇宙人ぶり”に他の選手が合わせられるかが心配です。金子は4年前のメジャー移籍騒動の時もそうですが、日本ハム入りにしても何にしても、名古屋在住の風水師に全てを決めてもらっているんです。これが登板日の決定まで風水に委ねたりし始めたら‥‥」(球界関係者)
日本ハムには甲子園のスター・吉田輝星(18)も入団したが、“元祖”の斎藤佑樹(30)はさすがに首筋が寒くなってきたか。
「それでも今季も現役続行です。実は入団時に、『10年間は選手契約する』というサイドレターがあったと噂になっているんです。斎藤の“特別扱い”に対して別の選手が球団に提言しても徒労に終わるため、今では誰も相手にしなくなった。斎藤は吉田に近づいて懐柔し、“ハンカチ派”を作りたいようですが、入団時から斎藤を認めていないキャプテンの中田翔(29)らが阻止する構えを見せているという不穏な話まで聞こえてきます」(パ・リーグ関係者)
いずれの球団も、火種が大爆発を引き起こさないよう、有意義なキャンプを行ってほしい。