OBといえば、ソフトバンクでも、城島健司氏(40)の臨時コーチ騒動で持ちきりだ。スポーツライターが明かす。
「実は城島氏サイドから、臨時コーチをやらせてほしい、と球団に打診があったのに、まるで球団が熱望したかのように報道された」
こう言って不満をあらわにするのは、球団関係者だ。
「要請を受けて、球団はその調整をしていたにもかかわらず、城島氏は自身が出演する釣り番組などのスケジュール調整をしていなかった。これには王貞治球団会長(76)も『もう臨時コーチなんかやらせるな!』と激怒しました。これで野球界から距離を置いていた城島氏の球界復帰は、ますます遠のきましたよ」
一方で、その復活ぶりが話題となった松坂大輔(36)が、超ハイピッチ調整に乗り出し、第2クールでは239球の投げ込みまで行ってアピールしている。
「3年12億円契約の最終年。ダメなら引退の松坂は、オープン戦で結果を残さないと先発ローテには残れないとわかっているため、早めに仕上げているんです。その姿が評価され、しかもボールも復活しているので、あと1年の契約延長、などという声まで出ています」(スポーツ紙デスク)
さらに“追い風”も吹いている、と言うのはスポーツライターで、
「千賀滉大(24)に加え、武田翔太(23)までWBCに取られるため、先発に空席ができたんです。開幕直後だけでもチャンスがあるかもしれません」
チームの不安要素といえば、前ロッテでキューバの政府預かりとなっていたデスパイネ(30)。3年12億円でソフトバンクとの契約が合意に達したが、WBCを使っての亡命説が流れ、球団は不安に駆られているという。
「昨年、巨人のエクトル・メンドーサ(22)とホセ・ガルシア(23)が帰国途中に行方不明となり、亡命したと報じられました。そういえば以前、元DeNAのグリエル兄弟の亡命騒動もあった。今、日本では亡命シンジケートの人間が接触し放題。アメリカに次ぐ亡命王国なんです。しかも、WBCという国際試合を舞台にするのが最も可能性が高い」(前出・スポーツ紙デスク)
もし亡命が実行されると、ソフトバンク入りも消滅。戦力ダウンは確実だ。
キャンプ終盤戦はこれから佳境に入る。「事件」の壁を乗り越え、万全の形で開幕を迎えるのはどの球団なのか。