今年に入ってからで、テレビ界で目を引いたことの一つといえば、木村拓哉のバラエティー番組出演が異様に増えた点だろう。
まず、1月1日から「さんタク」(フジテレビ系)、2日に「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」(TBS系)、9日「ホンマでっか!?TV」(フジ系)、14日「帰れマンデー見っけ隊!!」(テレビ朝日系)、16日にふたたび「ホンマでっか!?TV」、17日も再度「モニタリング」、そして20日の「ザ!鉄腕!DASH!!」(日テレ系)と、「出倒し」状態だ。
「2日の『モニタリング』で勝地涼にドッキリをしかけられた木村が『“何をやってもキムタク”と言われる』と心情を吐露したたことが話題になったり、『鉄腕!DASH!!』では“態度が横柄”とか、香取市の香取さんとのやりとりが香取慎吾を連想させるなど、とにかく出演するたびにネット上を賑わせました」(ネットウオッチャー)
これらの出演のほとんどが、18日から公開されている木村主演の映画「マスカレード・ホテル」の宣伝を兼ねていたわけだが、ここまで連続して出たのは異例だろう。
「それには映画宣伝の他に、木村がファン層を拡大させなければならないという、切実な問題があるんです。SMAPが解散した際、木村は“裏切り者”のレッテルを貼られ、同世代のファンがかなり離れたと言われています。そのため新たに若いファン層を開拓し、CMの仕事などでも幅を広げなければならない。前回主演の映画『検察側の罪人』でジャニーズ事務所が嵐の二宮和也と組ませたのも、その流れの一環と見られています」(芸能記者)
そうした甲斐あってか、「マスカレード・ホテル」は滑り出し好調。木村はひとまず胸を撫でおろしているに違いない。
(鈴木十朗)