危険な「あおり運転」が社会問題化している。
実際に危険な行為を繰り返している、北関東在住のあおり運転常習者が語る。
「こっちも人間なんで、女や年寄りには絶対に手を出さないよ。それに、オレたちだってよ、別にやりたくてやってるわけじゃない。やられるのには、それなりの“ワケ”があるってことだよ。急にムリな割り込みをしてきたり、車内からタバコの吸殻や灰を投げ捨てたり、そもそも向こうの運転マナーが悪いから、ただ懲らしめてやっているだけだからな」
さらにこの常習者は、悪びれる様子もなく手口を明かす。
「オレはどこまでも前方の車を追いかけていって、その車が停車したら、車内に常備してるハンマーを手に持って、脅しにかかるんだ。ナイフや木刀だと、万が一、ポリから職質された場合、銃刀法違反でしょっぴかれるかもしれないだろ? 工具用のハンマーなら商売道具だって言い張れる。ハンマーを手にしてたら『自分の車のドアを叩き破られるかも』っていう恐怖心を相手に与えられるからな。そいつを車上から引きずり下ろして土下座させて、有り金を巻き上げるってのが、オレのやり方だよ。1回で15万円の現ナマを手にしたこともある。いい小遣い稼ぎになってるよ(笑)」
悪質なあおり運転のトラブルから、身を守るために威力を発揮するのが「ドライブレコーダー(以下、ドラレコ)」である。交通事故トラブルなどの事案を担当する弁護士の高橋裕樹氏が指摘する。
「ドラレコやスマホの映像は客観的な判断材料になります。重要な証拠であり、逆にそれがないと刑事事件としての立件は難しいでしょう」
確かにドラレコは大きな効力を発揮するが、決して万能ではない。いつどこで巻き込まれるかもしれない、あおり運転から身を守るための対処法はないのだろうか‐。2月19日発売のアサヒ芸能2月28日号で、危険回避マニュアルを伝授している。