芸能

振り返る「平成元年」の芸能界(4)謝罪の見本!?丹波哲郎「伝説の不貞会見」

 不貞騒動から3年、あのベッキーが、交際が伝えられていた巨人の片岡治大コーチと入籍したことを発表。芸能界は祝福ムード一色となっている。

 ベッキーは、あの出来事によってレギュラー番組やCM契約をすべて失ったわけだが、平成元年といえば、あの丹波哲郎さん(当時66歳=享年84)にも不貞騒動が降ってわいた。一部女性誌の記事により、51歳の元女優とのただならぬ関係と、その間に生まれ、すでに14歳になった“隠し子”がいることが明らかになったのだ。

 記事を受け丹波は記者会見を開いたが、この時の対応は、海千山千の芸能リポーターをして「スゴイ」と言わしめる、伝説のものとなった。

「丹波は、記事の内容について聞かれ『本当も本当、大本当。知らないのはみなさんだけ』と上機嫌で答える余裕ぶり。しかし記者の質問に“隠し子”の一言が出るや、少々ムッとした表情を見せ、『そんなことは(母子の住んでいる)府中では知らない者はいないというくらいのこと。乗ったタクシーの運転手も知っていた。だから全然隠し子じゃない』と言い切ったんです」(芸能記者)

 実際、丹波はこの息子を生後すぐに認知して、何不自由のない生活ができるように、また父としての責任も果たそうと物心ともにできる限りのことをやってきたという。

「さらに、不貞だと追及する取材陣に、『子供というものは、親のほうで呼び寄せたものじゃない。子供のほうが、あの親の元で修業がしたいと霊界から親を選んで勝手に出てくるんだ』と、お得意の霊界話に持ち込んで、取材陣を黙らせたんです」(前出・芸能記者)

 逃げも隠れもせずにすべてを認めながら、ユーモアまで交えた話術で母子をかばい、同時に“霊界の宣伝マン”としての自分のキャラクターもしっかりとアピール。これにより、ほとんどバッシングにならず、難局を乗り切ったのだ。不貞芸能人も、この丹波さんを見習って──いや、こんな芸当ができるのは、あとにも先にも丹波さん以外にいないだろう。

(露口正義)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
なんだこりゃ!岡田将生の電撃結婚を「完全スルー」した「めざましテレビ」の担当は元カノ鈴木唯アナ
2
東京ドームで観客半分の「プレミア12」にサッカーファンが「シラケる」挑発バトル
3
大谷翔平「MVP受賞映像」で「真美子夫人の妊娠説」が噴出したワケ
4
「反大谷翔平」の上原浩治に「直球質問」をぶつけたら返ってきた「絵文字」が…
5
大谷翔平「3度目のメジャーMVP」でもかなわない「凱旋帰国」の高すぎるハードルと「出禁」問題