2月10日、GI「フェブラリーS」が行われた東京競馬場は、まさに“菜七子デー”だった。
スポーツ紙記者が話す。
「前日の夕方には、前年の倍近い415人が並びました。1番乗りは8日前(2月9日)の5時30分ごろ。雪も舞った時期でしたからビックリです。8時40分の開門時には3600人以上が列を作り、レースの売り上げも13年ぶりに150億円を超えました」
藤田菜七子騎手(21)自身、GIのファンファーレを聞いた時、「泣きそうになりました」と振り返ったほど、特別な1日だった。
「コパノキッキングの小林祥晃オーナー(71)も村山明調教師(47)も『いい騎乗をしてくれた』と菜七子騎手をねぎらい、次走は4月10日、大井競馬場のGIII『東京スプリント』に継続騎乗で挑むことが決定しました」(前出・記者)
大井競馬場はナイター開催だけに、注目度も観客動員数も前年を上回ることは確実だ。
「問題は秋ですね。仮にGI『JBCスプリント』となれば、今年は浦和競馬場での開催。1400メートルの短距離戦といえども、4つのコーナーを回るため、直線の切れ味勝負が武器のキッキングには微妙です。なので、米国で開催されるGI『ブリーダーズカップ・スプリント』が有力視されています」(前出・記者)
一見、順風満帆に思える菜七子騎手だが、勝ち鞍が増えず、トンネルの出口が見つからない時期もあった。そんな時、彼女の支えになったのがレジェンド武豊騎手(49)をはじめとする、蛯名正義騎手(49)、福永祐一騎手(42)といった騎手会の幹部たち。
「すみません」が口癖だった菜七子騎手を彼らはどのように「導いた」のか。競馬ファン必見の舞台裏は、2月26日発売の「週刊アサヒ芸能」3月7日号で、詳細にレポートされている。