右肩上がりで視聴率を高めているドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)がクランクアップを迎えたと、同局が3月5日に明らかにした。撮影後には主役の美術教師・柊一颯を演じた菅田将暉やスタッフから生徒たちに花束が贈呈され、現場は涙に包まれたという。
その後、生徒一人ずつの名前が呼ばれ、黒板に役名が投影されるという粋な計らいも。28人の生徒それぞれが撮影を振り返ったというが、そんな心温まる情報が実は最終回のネタバレを含んでいるというのである。テレビ誌のライターが指摘する。
「日本テレビの記事では『永野芽郁を除く生徒たち』がクランクアップを迎えたと報じています。そして生徒たちはガレキだらけの廊下にて、粉塵まみれになりながら最後の撮影を終えたとのこと。つまり最終回でもふたたび校舎を爆破するシーンがあり、そこには永野が演じる学級委員長の茅野さくらはいなかったことが明かされたも同然なのです。ただ、茅野が爆破に巻き込まれていないことは、3月3日放送の第9話で描かれた3年後の同窓会に茅野も駆け付けていたことからも明らか。そして校舎を爆破するのは主人公の柊しかいないため、茅野は柊と行動をともにしたと予想することができます」(テレビ誌のライター)
ただ、二人が一緒にいたことは、作中でも柊が茅野に対して「最後まで見届けてくれ」と告げていたことから、決して不自然なことではない。その一方で、第9話では最終回の鍵となるあるヒントが提示されていたという。テレビ誌のライターが続ける。
「第9話では、郡司真人刑事(椎名桔平)をノックアウトした特撮ヒーローのガルムフェニックス(ファイター田中=前川泰之)が、『逃走ルートどっちだっけな?』と言いながら校舎を後にするシーンが描かれました。つまり柊は秘密のルートを確保しており、最終回でもあっさりと警察には捕まらない可能性があります。ただ銃撃を受けた以上、自分だけでの逃走は困難。そこに茅野が協力するというストーリーが期待できそうです」
回を追うごとに、それまで散りばめていた伏線を次々と回収している「3年A組」。最終回を前にこんな予想もますます盛り上がっていきそうだ。
(金田麻有)