「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)で太川陽介とのコンビで人気を博した漫画家でタレントの蛭子能収が、太川抜きで旅をする特別番組「蛭子さんの新企画が始動!蛭子能収のひとりで行けるかな?早春の富士五湖」(テレビ東京系)が3月23日に放送された。
「今回、太川はナレーションでの出演。旅には同行していません。蛭子はバス旅の時からワガママを連発していました。それをリーダーの太川が抑えていた。太川のいない今回はまさにやりたい放題でしたよ。蛭子の『クズっぷり』が発揮された番組になりました」(テレビ誌ライター)
同番組のルールを説明しておくと、蛭子は旅の資金10万円を使って、山中湖からゴールの黄金の温泉までの旅を楽しむ。資金をどう使うかは蛭子まかせ。指定された時間までにゴールにたどり着けば、残った資金はまるまる蛭子のものになる。ところが、行く手に登場する3人のゲストが食事やアクティビティ、お土産をせがんでお金を使わせようとする。そんなゲストと蛭子の攻防が見どころのひとつ。まさに彼の本性をムキ出しにするような企画だ。
制作サイドの思惑通り、蛭子はクズっぷりを発揮。スタッフから「もし5万円余ってゲットしたら奥さんに報告するのか?」と聞かれると、「報告しない」と即答。
さらにゲストから残金を聞かれる場面が何度かあったが、いつも少なめに答えてお金を使わせないようにするセコさを見せた。
「行動も大いに問題アリでした。節約したいからと朝食は安いファミレスを選択。ゲストのスギちゃんが、『せっかくなのでわかさぎ釣りをやりたい』と提案すると、ボート代がもったいないからと渋る始末。旅番組とは思えない行動でした」(前出・テレビ誌ライター)
その一方で2番目に登場したゲストの鈴木奈々にはいいところを見せようとしたのか、2人分で1万2000円も出して厄払いを受ける一幕も。また歩いたりバスに乗るのがイヤなのか、すぐにタクシーに乗ってお金を浪費していた。
「極めつきは、最後に現れたゲストのつるの剛士が家族のおみやげに『白桃のしずく』を買ってほしいとお願いした時。蛭子は理由をつけて買わない方向に持っていこうとするのですが、白桃のしずくを『ロマン小説っぽいから子供にはよくない』として説得したんです。山梨の銘菓をロマン小説扱いしたのにアキレた視聴者も多かったようです。蛭子がこのセリフを言い放ったのは、もちろんお土産店の店員がいる前でした」(前出・テレビ誌ライター)
安定のクズっぷりを発揮した蛭子だが、昔からの彼をよく知るバス旅ファンには「これぞ蛭子能収」と好評。4月18日から2人が出演する新番組「太川蛭子の旅バラ」がスタートするが、ここでもきっとダメな所を見せてくれることだろう。