3月25日に放送された「大奥」シリーズの完結編である「大奥 最終章」(フジテレビ系)が大きな波紋を呼んでいるようだ。
女性だらけの大奥ならではの、ムキ出しの嫉妬や欲望が複雑に絡み合い、最後には登場人物とともに視聴者の気持ちも昇華されることで人気の高いシリーズだったのだが、「これで最後」にしてほしくないという視聴者が続出しているのだ。
この日の「最終章」は木村文乃が主演の久免(くめ)、大沢たかおが“暴れん坊将軍”として知られる徳川吉宗、南野陽子が大奥の総取締の高瀬を演じたのだが、どうにも今回は視聴者の高い期待に応えられなかったようで…。
「女のバトルがどれも小粒で見応えに欠け、ヒロインであるはずの久免に感情移入するどころか違和感を抱いた視聴者が多かったようです。また、南野も“マユなしメイク”でそれなりの迫力は醸し出していたものの、かつては“大奥と言えば浅野ゆう子演じる瀧山あり”と言われていた大奥総取締のポジションとしては、あまりにも活躍が乏しかったんです。そのためネット上では『最終章見てたら過去の大奥が恋しくなって超見たい』『これで大奥を最後にしないで!もっとドロドロした大奥で最後を飾って』『浅野ゆう子、藤原紀香、安達祐実が出てた頃の大奥を見習って』『浅野ゆう子が出てても瀧山じゃないからヤダ』など、これで大奥シリーズを終わりにしてほしくないという声が噴出しています」(テレビ誌ライター)
小道具としてみかんが多用されていたため、一部の視聴者からは「ヒロインはみかんだった」とまで指摘する声があるほど、見どころであるはずの女同士のバトルが薄かった「最終章」。視聴者の声が製作者に伝わることを願いたい。