広瀬すずがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」が順調な出足を見せている。初回は視聴率22.8%をマークし、翌日は20.8%にダウンしたものも、第3話では23.0%にV字回復。初回こそ前作の安藤サクラ主演「まんぷく」を下回ったものの、平均視聴率では五分五分となっており、NHKもほっとしているに違いない。
その朝ドラは「なつぞら」で通算100作品となったが、過去には目を覆わんばかりの爆死作もあった。だが批判の陰には応援の声もあり、必ずしも失敗ばかりというわけでもないようだ。テレビ誌のライターが振り返る。
「朝ドラの視聴率ワースト作品といえば、倉科カナ主演の『ウェルかめ』が平均視聴率13.5%で爆死したことが広く知られています。派手な顔立ちの倉科が、徳島の片田舎で明るく頑張るという浮世離れした設定に加え、編集者という職業も朝ドラの視聴者層には縁遠い世界の話で共感が得られませんでした。ただ本作には根強いマニアもいます。その理由はなんといっても倉科のFカップバストを堪能できること。ミスマガジンで鮮烈な水着姿を披露しながら、その後はグラビア活動をフェードアウトした倉科ですが、本作では雨でズブ濡れになったシャツからアンダーウエアが透けて見えたシーンが語り草に。また最終回ではウェディングドレス姿で疾走し、ぶるんぶるんと上下動する胸がいつバイーンとハミ出るのかと、視聴者をはらはらドキドキさせたものです」
その一方で、擁護の声がほとんど聞こえてこない作品もあるという。平均視聴率17.1%でワースト10位にランクインした、夏菜主演の「純と愛」だ。
「こちらも映画『GANTZ』で一糸まとわぬ姿を披露した夏菜がヒロインとあって、倉科級のお宝シーンを期待したファンも多かったのですが、残念ながら肌見せ度はかなり低めという結果に。その一方でヒロインに他人の心を読めるという超能力があったり、事あるごとに激高して怒鳴り散らすなど、朝ドラにはそぐわない演出で視聴者にはそっぽを向かれました。しかも最終回では脳腫瘍に侵された夏菜が寝たきりで終わるという救いのないフィナーレを迎え、夏菜にとっても気の毒な黒歴史となったのです」(前出・テレビ誌ライター)
ほかにも多部未華子の「つばさ」や榮倉奈々の「瞳」など、朝ドラの歴史の残るワースト作品について解説した特集が、現在発売中の「アサ芸Secret! Vol.57」に掲載。それらの爆死作品について知れば、広瀬のヒロインぶりをまた違った視点で応援できるかもしれない。