勃発した「日韓ゴルフ美女対決」の中心にあるのが、今年で21歳となる「黄金世代」と呼ばれる若手集団だ。協会関係者が語る。
「世代のトップを走るのは、4月1日に米ツアー4勝目を挙げた畑岡奈紗(20)。ここ1、2年、世界を相手に戦う彼女の活躍に刺激された同世代が次々にプロ参戦しています。突き上げを食らった中堅、ベテラン選手たちにもいい影響を与え、女子プロゴルフ界全体が活性化し、日本人のレベルが上がっているんです」
黄金世代躍進のシンボルともなっているのが、シーズン4戦目の「アクサレディス宮崎」で2位に5打の大差をつけて初優勝を飾った河本だ。昨年プロテストに合格したばかり、日本体育大学在学中の現役女子大生ゴルファーである。ゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏が強さの秘密を語る。
「ショット、飛距離、パターの総合力が高く、プレーマネージメントがしっかりしていて、最終日に崩れることがほとんどない。LPGAツアーの登竜門『ステップ・アップ・ツアー』で昨年4勝を挙げ、勝ち方を知っている選手ですね」
プロ専業の他選手とは違い、大学でのスポーツ関連の講義で吸収する知識がプラスに作用しているという関係者もいる。順風満帆のスタートを切った新人だが、意外な一面も見せていた。
「昨年12月の『LPGA新人戦』で、クラブの取り間違いという凡ミスを犯して優勝争いから脱落したんですが、今でもその時のことが話題になると悔しすぎて泣くほどの負けず嫌い。同郷の先輩になぞらえて“おんな松山英樹”と呼ばれたりもする大型期待株です」(スポーツ紙デスク)
畑岡、河本に続くのは、昨年7500万円の賞金を稼いで年間8位に入った小祝さくら(20)だろう。
「昨季は優勝こそなかったものの、ツアー最年少優勝記録を持つ実績上位の同級生ライバル・勝みなみ(20)を抑え、黄金世代での賞金女王に輝いた。その勝や、昨季ブレイクした同級生・新垣比菜(20)と特に仲がよく、一緒にコンサートに行ったりお互いの誕生日会を開いたりしています。技術はすでに一流プロの域にあるので、あとは勝ちきるためのメンタルの強さが備われば鬼に金棒でしょう」(スポーツ紙デスク)
ひとたびコースを出ればホワーッとした天然キャラで、可憐なルックスも手伝って人気が高い。
「母子家庭でお母さんがスナックのママ。そのせいか年配の男性のあしらい方が天才的です。『オヤジ転がし』にメロメロの男性関係者は多く、彼女を『芝のこじはる』と呼ぶオジさんファンもいます」(ゴルフ担当記者)